Terfelがベットにねていて、起き上がるとステテコ姿で、がんばってズボンをはく。。。
ベットの枕元には女性の写真がある。中央部分は黄緑のソファーのあるリビングで、上手にダイニング。舞台上にはお手伝いの老婆が常にいる。歌わない黒子で、これもMichielettoの定番。
黒髪七三で眼鏡の若い男(甥エルネスト)に結婚を勧めるが、未亡人の恋人がいるので、承諾しない。上手の部屋の奥に若い女の姿が出てきて消える。Olgaちゃんだー。
荷物を家の外にポイポイ捨ててエルネストを追い出す。彼のクマも。。。エルネストはクマ拾って去っていった。
家がぐるっと回って背後にあった車が前に出てくる。エルネストが忍び込んできて、車に黒いペンキをかけてよごす。
場面かわって、写真スタジオ。緑のスクリーンの前で写真をとられる美男美女の衣装係がOlgaちゃん(ノリーナ)。二人が去った後、おもぬろに作業カッパを脱ぎ捨て、ジーンズ生地のワンピも脱ぎ捨て、黒の下着姿になってから、衣装のラメドレスを着ながら、あの超絶アリアを完遂!素晴らしかった〜!!舞台の背景にも大写しになっていた。
終盤、茶色の革ジャンにサングラスでチンピラ風の兄が消え、ドレスのファスナーをあげてあげる。えっと、彼は医者マラテスタでは・・・
兄妹はパスクワーレ宅に行く。ノリーナは灰色の地味な服装で、顔をスカーフで覆って淑女のふりをしている。最初はダイニングにいたが、爺と一緒に中央のソファーの両端に座り、おもむろにスキンシップすると、爺がデレデレ。調子にのって三人でスマホで記念撮影。
そこへエルネストがきて、爺が甥だそうとするも、リビングのドアをこじあけようとする。ノリーナは寝室に隠れたが、爺のでかいパジャマのズボンを見つけて、うげー。エルネスト(実は恋人)と寝室のドア越しになにやら相談。
エルネストは追い出され、爺とノリーナの結婚が成立する。
引っ越し屋の合唱団がわらわらやってきて、パスクワーレ荷物を運び出して行く。黄緑のソファーだけが残り、爺が途方にくれる。
休憩のち2幕。
一転して真っ白な舞台に現代威風の家、屋根の枠は黒くなっている。車も黒のモダンな新車。真っ赤なロングドレスのノリーナがベットでメイクをしネックレスをつける。
ガウン姿のパスクワーレが出かけるなというので、平手うちして出かける。爺に車の鍵をハンドバックを奪われたが。爺はバッグからメモを取り出し、逢い引きの詳細を知り、マラテスタを呼び出す。
真っ暗な舞台にソファーのみ、パスクワーレとマラテスタがノリーナとエルネストの腹話術人形をもって悪だくみ。彼女に財産をやるくらいなら、エルネストと未亡人の恋人との結婚を認めて彼に財産をやろう。
一方、ノリーナが緑のスクリーンの前に立つと、森林の合成映像が大画面で映し出される。フードをかぶった男がきて彼女を抱く。エルネストであった。彼の恋人こそノリーナであった。
文句を言ってた爺だが、ノリーナに手で股間をまさぐりつついなされ、車椅子に乗せられた。。。ちょっとこの最後はグロすぎ。
Olgaちゃんには気の強い女がぴったり、あのSir Bryn Terfelがよく引き受けたなあ、という演出だった。初日は固かったIoan Hoteaくんであるが、二回目に見た時は声が延びて非常によかった。Roberto Alagnaの途中降板でみつけて以来、聞ける機会を待っていたのだ。指揮Evelino Pidoも丁寧かつ軽妙でテンポよく、非常によかった。