2019.7.15: Donizetti "La Fille du regiment"

何度もみたLaurent Pelly演出、ってそれしかないけど。2012年再演はColin Lee & Patrizia Ciofiだったので、Florezでしか見たことない。今年はJavier Camarena、顔が西田敏行。

連隊の父はPietro Spagnoliはやせててデブ衣装がちょっと不自然なので、Alessandro Corbelliの方がよりよい。今日は伯爵夫人もデブだったが声はよい。

それより私の期待はフレンチ・ソプラノSabine Devieilheちゃん。小柄で天使のような容姿に美しい声。。。一番高い音はちょーっと出ないのが難点だが。合唱もすべて丁寧に歌って、マリーを丁寧に演じていたのが非常にいい。ポストNatalie Dessayに決定!

やっぱりこの演出はいいなあ。洗濯物を並べまくって働くマリー、対するCamarenaはじゃがいもは大して剥いてないし、不細工ギャクキャラの地だけで笑いをとっていた。Florezみたいな王子がボケから面白いのになあ・・・

さてハイC。出てたかと問われれば出ていた。その前の合唱部分は随分テキトーで、ハイCになってからこれでもかってくらい盛大にやってのけた。声量もあり、すごいドヤ顔で、アンコールを受けて、また自信満々に二回目。最後の楽譜にないとこまで上げて計20回くらい。ロンドンのゲスな客はこれで大盛り上がり。

セビリアの時はこんなひどくなかったのだがなあ。Florezより声が出ると調子にのってしまったのね。大嫌い。スポーツじゃないんだから。物語を届けてくれないと。マリーとの合唱も、相手に合わせて声量おとしてるのか、おとしすぎてあまり聞こえない。

それでも最後に戦車にのってくれば、笑わずにはいられない名演出。このソプラノとFlorezとで聞きたい・・・

STAFF & CAST


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