2016.9.28: Rossini "Il barbiere di Siviglia"

DVDパッケージの子供っぽい衣装で倦厭してたが、舞台でみるとそんなでもなかった。幕が開くと舞台には舞台があり、下手寄りに木、上手にロジーナの部屋(見えない)。

奥から伯爵の家来が出てきてなんか歌う。歌はかなりいまいちでどうしようかと思ったが、あ、これフィガロじゃないや。家来達も楽器をもってぞろぞろ出てきてヅラつけて舞台の前の方に座り込んだがじきに奥に退場。

真っ赤な王子服の伯爵は若いデブCamarena。歌はうまいと評判で、実際いい声してるが、この見た目はいただけない、顔も潰れている。それが木に登り、ロジーナの部屋を伺う。木が心配。

フィガロは客席から登場。最前列の人々を押しのけて舞台に這い上がる。歌うまいし、背が高く、存在感ある。ここは大拍手。

ロジーナが一瞬歌って手紙を落とす。後見人バルトロが拾いに来たが、伯爵がゲットしたのでない。うーん、このロジーナの声は。。。

2場冒頭に改めてロジーナのアリア。太い声で、これはない。本日は終了。残念でした!

バルトロは歌もコミカル演技もよし。Ferruccio Furlanettoだからな、と思ったらドン・バジリオの方だった。ずんぐり黒の修道服で、これもいい。ベルタのつけ鼻が嫌。

その修道服コスプレのCamarenaはコメディ要素抜群でよかった。前半の軍隊服は全く格好悪かったけど。嵐のあと、最後はまた冒頭の赤の王子服。

彼らが救出にくる前にロジーナは家具を倒しまくってて、倒れた棚にこしかけて伯爵といちゃいちゃ、床に転がって抱きあい、美しくない。急いで逃げようとてんぱるフィガロに萌えればいいの?

でもCamarena、最後の伯爵の歌もスコーンと高音がでてよかった。声はまだまだ細いから、評判になったシンデレラの王子役の方が合うだろう、Florezはもう封印した役。まあ、でも、この容姿じゃあ、比べようがない。

この演目は、その若きFlorezをGruberovaがぶちまかしているCDを聞き込んでしまったので、、、今日のソプラノは重唱で全然きこえてこなくて、ロッシーニの醍醐味が台無し。

STAFF & CAST


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