それが、一時間ちょっと前に劇場に着くともう数名いたのに、チケットが私の方に歩いてきた!最安値の2階立ち見席で25EURって・・・でも聞けるだけでもいいと思ってたので文句なし。時間あまったので買物とかしちゃった。
Petrenkoは最初っから大音量でとばしてた。舞台は白い箱に灰色のドレス姿のHarteros(珍しく黒いボブ)がいて、箱の下に黒い服の合唱団がうごめいている。
白い箱は奥にスライドアウトして、階下の上手の暖炉の前で別の女が祈っている。
カッシオのテノールくんもいい声している。他の人はスーツ姿だが、イアーゴだけはよれたTシャツで、声はいいのに異質感を出している。
椅子に座らせてビールをかけたり壮絶ないじめのち、カッシオが切れて小さいナイフを振りかざそうとすると、オテロ登場・・・このおっさん誰?警官みたいな短髪に太った腹回り、ロン毛のイケメンテノールはどこへ・・・声は珍しく最初から結構出していた。
舞台奥が開くと白い空間で、花束もった民衆が現れ合唱。女性合唱から男性がまじって、ここは完璧に美しかった。
イアーゴがデズデーモナのハンカチを取り、彼女の侍女で妻のエミーリアにビンタをくらっていた。イアーゴがこんな直球ゲスキャラでなくてもいいんだが・・・
休憩のち3幕。
立ち見で舞台は半分も見えないのだが。舞台には少しの家具以外は大して何もなく、ヴェネツィア大使の到着も見えず。オテロがデズデーモナと言い合い、イアーゴに追い込まれ、上手手前のベットでもだえる。本日のKaufmannはずっとちゃんと歌っていた。
4幕、Harterosのデズデーモナはやっぱりうまい。オテロに殺される不安がよく出ていた。殺されたのは奥の大きなベットだったので見えず。。。最後のオテロの絶叫&自殺も声だけ。
Kaufmannの演技はロンドンで見たし、Petrenkoが聞けるだけでもいいと思っていたので、満足。ただ泣きはしなかったなー。「サロメ」の方が感動的だった。
Kaufmann、2回目はキャンセルしてまた代役Todorovich、、、もう彼は専用の代役として雇ってもらえば。私は1回だけ出たのを見られて超ラッキーだった。
「オテロ」は昔もミュンヘンで見たが、去年の新演出。前の方がよかったような。この演出は「la favorite」と同じAmelie Niermeyer。