2019.3.20: Donizetti "Roberto Devereux"

日帰りミュンヘン。滞在時間19時間。23日週末にくる予定でチケット取ってあったのだが、都合がつかず、この日のリターンをゲット。二階中央で舞台がよく見えた。2004年のLoy演出4回目

やっぱりいい演出だなあ。出だしはスモークがたかれていて、朝靄の中、係りが掃除をしている。あ、この舞台、飲料水タンクが二台もあったんだ。ソファーの傍らに煙草の灰皿が設置されているのに時代を感じる。1980年代か。スーツ姿の人々が出勤してきて、まったりしているところに、新聞の(Roberto逮捕の)ニュースが飛び込んでくる・・・

ジョージ1世の俳優が変わった。背が高くイケメンでなかなかよいが、Loyチョイスだともうちょっと病的になるのが最高なのだが。それとCastronovoくんを双眼鏡で見てたら、Gruberovaが出勤してきてた。うーん・・・声がでていない。二人の重唱もかなりはずしていた。ので、テンション下がって眠い。。。

透明な壁で仕切られて恋敵Saraの部屋、ソファーに座って空色のスカーフに刺繍をしている。Robertoがなんで結婚したんだと逆ギレ。自分は女王に色仕掛けしてるくせにー。この二人の歌は非常にいい。Lucreziaにも出てたSilvia Tro Santafe。

壁が開いて再び会議場。人々がきて合唱はいい。黄緑スーツのGruberovaが抜き足差し足で出勤、ってハイヒールだとゆっくりしか歩けないのか?死刑の書類にサインできないー、けど、彼の部屋にあったSaraの刺繍のスカーフを見せられ、サインしちゃった。

この舞台の床は緑なのだが、イギリスの議会のイメージなのだ。何度もみているのに、このところ国会中継を毎日みているから、ようやく気づいた。

コーヒー注入後の後半。

透明の壁の前で、荷造りをしていたSaraの元にRobertoから手紙が届き、旦那に取り上げられて、足と手を縛られ目隠しをされる。背後でRobertoが拷問を受けている。このシーンはブラボー。

壁が開くと、手紙を届けた一般市民が撲殺される。裸体も美し。続いて、血みどろのRobertoが引き立てられてきて、服を脱がされる。Castronovoくん、ある時から太く歌うようになったらしいが、私の射程範囲のよい声。アリアもよかった。ついでに体も締まってる。Pavol Breslikより断然いい。

黒ドレスのGruberovaがまたよろよろと登場。昔は、バンと登場してきて目が話せなかったのだが、もう出てきても歌うまで気づかない。。。

Saraがきて指輪を渡すも時遅し、銃声がして、Roberto死亡。許すわ、と歌い、カツラとって、短い薄毛(のカツラ)を自分で逆立てて狂喜的にしながら、歌いまくる。

最後はきっちり物語を見せてくれて、やっぱり見にきてよかったー。最後の音が思いっきりはずれてたのはご愛敬。カーテンコールも10回くらいやってた。

御年72歳のGruberova、高音が出なくなるのでなく、低音は全くでなくてもう喋ってる感じ。高音よりの狭い音域は声量もありまだまだいけるが、その上はまたものすごい不安定。

去年は最後の「Lucrezia Borgia」を見に来た。この「Roberto Devereux」が最後のオペラらしい。出待ちしたらファンがいっぱいで。みなにサインして写真とって神対応。私は、イタリア人デフォの若い女にのみ神対応のCastronovoくんにも心を奪われつつある。。。白髭メイクがいまいち似合ってなかったが、舞台降りた時の方がイケメン♪

STAFF & CAST


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