2019.2.8: Donizetti "Maria Stuarda"

元上司夫妻に誘われて、もう行かないと思ってたゲルトナ。でもオペラ友達からいい評判をきいて期待していた。

天井からシャンデリアが降りてくる。半透明のガラスの壁を回転舞台に乗せただけのシンプルな舞台。前後に黒い階段がついていて、そこでも演技が行われる。あとセットは後半に出てきたIKEAで買ったみたいな透明なデスクと椅子のみ。

前奏も出てきた合唱ももやっとした出来。バルコニーの端だったので席が近すぎるのか、合唱の数が少ないのに各自が張り上げてるからか。衣装はさまざまな中世のドレスでいい。指揮もあんま仕事してない。

続いて出てきたエリザベス女王、黄色のまんま衣装に痩せて怖い顔。太めのなかなか声をしている。が張り上げるとちょっと割れるので、評判になるほどではないか。

テノールくんも澄んだなかなかいい声をしていた。小柄だがまあまあイケメン。女王に指輪もらってキスしてたーん。

ドイツ語字幕で状況説明がおわった後、スコットランド女王メアリーが登場。黒いドレスに白いレースの襟巻きがついている。これが澄んだいい声をしていた!張り上げると声量がぐぐっとあがる。ドラマチックで思わずブラヴァ。評判なのはこれJennifer O'Loughlin、初見。前はウィーンのVolkesoperにいて、今はゲルトナによく出ている。

テノールくんロベルトはそっちともキスしていて、メアリー去った後、女王が出てくると慌てて口をぬぐっていた。こういう演劇的な演出もよい。

ついに二人が対峙。群衆の前でメアリーが「アンブリンの娘のくせに!」と言ってしまいジ・エンド。恋愛バトル以上に歌合戦になってた!

短い休憩でエスプレッソ注入のち2幕。IKEAデスクで女王が悩む。家来にそそのかされて、赦免を願うロベルトにも嫉妬して、メアリーの死刑宣告にサインをしてしまう。

回転舞台が回ると裏側から黒い地下室がせりあがってくる。蝋燭が一本、メアリーが味方のティボルトに懺悔をしている。

また回転舞台が回ると合唱団が並んでいる。中央が開いて階段からメアリーが降りてきて熱唱!女王はいなかった。死刑場にもいかなかった。

2幕は低めの細かい音が続くので、そこは声量が足りなかった。ロンドンではJoyceだったからなあ。このオペラは声域が広くないといけないから難しい。

STAFF & CAST


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