中央のに巨大な木（人が実っている！）。その前にある細長いダイニングテーブルで物語はすすむ。字幕は見えないが、何度も見ているので想像はつく。背後で女ダンサーたちがずっとなんかやっている。
ジークリンデが木から何かを取り出す。同じところからジークムントが剣を取り出して、「ノーーートング」ここぞという時のKaufmannのシャウトがはまる。ジークリンデのAnja Kampeも負けずと声が出ているもよう。
ジークムントが下手寄りに布団をひいて寝る。ジークリンデが夜這いにやってきて、舞台の中央でがっつり抱き合う。兄妹なのにー。それを女ダンサーたちが囲んでいる。
最後のジャッジャカジャッジャのオケもかっこよかった。終わってすぐに階段を駆け上がったがカーテンコールも見られずとほほ。
２幕から中へ。Bruennhildeのホヨトーホがいきなりリズムはずしててずっこけたが、その後のNina Stemmeはすごかった。この役は叫んでる人多いけど、ちゃんと歌って説得力がある。顔は老けてるが。
舞台は初夜と同じ木の箱、舞台袖にむかって細い隙間があいている。中央にWotanの仕事机が木の壁とともに前後にスライドするだけ。壁には森の絵がある。ダンサーたちが人間椅子とかやる。初演時に二夜だけ見た時はひどくがっかりしたのだが。初夜からつながってたのか。
人間ソファーにWotan座り、人間椅子にFricka（肌色ドレス）座り、執事たちからグラスを受け取っては投げて壊し、仕事机のランプもなぎ倒して壊し、、、嫌なことばかり。
白髪ロングのBruennhildeがきて、Wotanの本心を聞き出す。
場面かわって、舞台には黒い死体がいっぱい。ジークムントとジークリンデが逃げてくる（生Kaufmann見られてよかった！）。ジークムントが死体の上着をとって、枕にしてジークリンデを寝かせる。Bruennhildeがジークムントに語りかけてきて、お前を天上界にあげてやろうと。でもジークリンデは地上のままだと聞くと、ジークムントはあっさり断る。
舞台の奥がせり上がり、Hundingが追いかけてきた。Bruennhildeが守ると言ってたのに、Wotanが出てきてジークムントのノートングを叩き割り、Hundingに殺されてしまう。Hundingもすぐに倒れた。なんて勝手な神なんだ。Wotanは鬼嫁Frickaの要望に逆らえなかったらしい。
ああー、Kaufmannがもう死んじゃった。この幕では声を張り上げるところがないので、つぶやいてただけだった。
休憩のち３幕。前回も大嫌いだった、あの有名な旋律が始まる前の馬ダンサーたちの足踏み、短くなってないのね、ブーきても延々と続く。
舞台面は黒い布がしかれ、黒い人間がいっぱい串刺しになっている。ワルキューレたちが串に鞭をつけてビュンビュン鳴らすのは、さすがに少なめになっていた。これはもろ音楽とかぶってるから。
ワルキューレに三人くらいすごくうまいのがいる。Bruennhildeの話をきき、ジークリンデの叫びもきいて、助けることにする。
うーん、Anja Kampeが苦手。何回かみてるけど、私は不幸っっっ！って感じで叫んでるのが鼻につく。心がないと思う。金髪の見た目で人気なのだろうと思ってたが、そうでもないらしい。ま、肝心の一幕みてないけど。
でもまたWotanがきて、ワルキューレたちを追い払い、Bruennhildeを奈落からせり上がってきた台に眠らせる。キスをして、彼女の上着をかけ、楯をかぶせ、勇者がくるまでおやすみ〜。槍をたてかけ、自分の上着を拾って、退場。律儀な神だなオイ。
Wotan役のWolfgang Koch、いつもはいいのに、２幕はよかったのに、急に調子が悪くなったのか、３幕ではおもむろに上手に歩いていってペットボトルの水を受け取り、ちょっと飲んで上手の隙間に投げ捨てたがはずれて舞台に戻る。下手から出てきた時もペットボトルもってて、また上手の隙間に投げ捨てたがはずれて舞台に戻る。き、気になる。。。
女ダンサーたちが金属のチューブを持ってきてBruennhildeの台を丸く囲み、火がついてボー。映像でも火がボー。Wotanもローゲと言っていた。火をつけるのはシーンはいいのだが、ここまで手が込んでると説明臭い。
が、Petrenkoの指揮でやっぱりテンションはあがってしまった。でも今日はスタオベなし。