2018.7.14: Mascagni "Isabeau"

下手には煉瓦のような家、上手には金属の塔がある。

目と耳と口をふさいだ三人の黒子がでてくる。中央の扉から従者がでてきて高らかに何かを報告して物語が始まる。

最前列の客席の前を白っぱいドレスのイザボーが女官たちと行進。

塔に入ると、金属部がぐるっと回って開くはずが故障みたい、扉を開けて中を見せていた。金属部には螺旋階段がついていて、人々が降りてくる。緑の衣装の王が、イザボーの結婚を、赤いマントの騎士に相談する。青のマントの家来は黒人歌手。

貧しい親子がイザボーに出会う。老婆はえらいありがたがっているが、息子(鷹匠ファルコ)はイザボーを凝視して、鷹をプレゼントする。イザボーが専用の手袋をつけると、冒頭の三人の黒子が、金属でできた鷹をその腕にとめる。ここで二人は恋に落ちていた。

中央に王家の旗が掲げられ、王が中心に陣取り、イザボーの婿選びが始まる。詳細を覚えてないが、三人の候補が次々でてきて、イザボーは金持ちには皮肉をいい、かぐや姫状態。

しまいに王がキレて、なら馬にのって裸で町中を行進しろと!馬に乗せられたイザボーが服をはぎとられる!すぐ退場してしまったので全裸かどうかわからなかったー。

休憩のち2幕。

煉瓦の家はブロックのように動いて町並みを変化かせる。上階は城の螺旋階段ともつながることができる。

村人は見るのを裸のイザボーを自粛したが、ファルコはうっかり見てしまう。

王宮の塔に捕えられて、鎖でつながれたいたファルコの元をイザボー本人が訪れ、恋に落ちる。愛を語り合う。

が、ファルコが町に戻った後、イザボーの裸を見たことで民衆にリンチにあい、殺されてしまう。嘆く母。イザボーは塔にかけあがり、騎士が手を伸ばしても間に合わず、落下して(三人の黒子に担がれて)死亡!

物語としては単純なのだが、舞台セットの動きがめまぐるしく、怒濤の展開だった。

音楽はまあまあ。観客があまり熱狂してなかったのはそのせいか。Martin Lloyd-Evans演出はよかったけど思うけど、「三人の王の愛」ほどの見せ場はなかったかな。

Anne Sophie Duprelsの存在感はいつも通り。テノールくんも割といい声してた。

STAFF & CAST


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