演奏が・・・ものすごい雑・・・いい音楽なのに・・・・・ 歌手は悪くなかった。ソプラノは全部歌えてるし、テノールは前半は高音がでないところもあったが後半は割とよかった。
演出はセットが少なくストレート・プレイ仕様。通行人が顔に青い布を巻いていると思ったら、マラテスタは歯医者で、治療にきたパスクワーレが甥のことを相談する。
パスクワーレ邸は家具がでてくるだけ。ロンドンの三階立ての家の断面舞台と対照的。年上未亡人のノリーナはすごいあばずれであった。2幕でぶりぶりの丸いドレスで出てきたのもつかの間。3幕では大量の買物が出てくる、ギリシャ彫刻とか!合唱団(少ない!)は召使いの衣装で歌い踊る。
最後は思いっきりベッドが出てきて、ノリーナがエルネストにまたがり、背後の茂みに服を投げる捨てると、パスクワーレが受け取ってさらに投げ捨てる。離婚だ!財産はエルネストに譲る!と言うと、彼の恋人は私なの〜。合唱団がオリーブの冠をかぶった天使の格好で出てきて、なぜかノリーナがビンタしてまわって終わる。
ノリーナはパスクワーレもビンタしてたし、ビンタの多い演出だった。全体的に悪意に満ちている。演奏だけでなく演出も嫌いだった。