2018.4.17: Shostakovich "Lady Macbeth of Mtsensk"

分割された舞台。。。Richard Jonesの。もう飽きたよー。

上手側はイズマイロフ家の居間、下手側は製粉所。ENOのDmitri Tcherniakov版と似た構造。この二人の演出家がそもそも似ている。

居間では姑ボリスが嫁カテリーナをいびりまくり、セクハラしまくり。John Tomlinsonなのでえぐい。派手な色づかいの舞台で、豊満なEva-Maria Westbroekの青緑色のストッキングが気になる。居間は広々としていて、中央にソファーと奥にキッチンがあるだけ。冷蔵庫の上に殺鼠剤の箱がどんと置いてあった。ボリスがネズミ(の人形)をつまんで文句いう。

場面かわって製粉所、ぎっしりつまった作業服の男たちが従業員の女を襲う。服をぬがせて消化器をふきつけたり。。。居間からカテリーナが助けにくる。新入りのセルゲイが、カテリーナと相撲をして、おもむろに抱きしめる。

舞台は左にスライド。上手にはベットが置かれていて、赤い下着姿のカテリーナが寝る支度をしている。セルゲイがやってきて押し倒される。Papanno先生の指揮はエレガントで、検閲にひっかかったエロ音楽が通り過ぎてしまった。

2幕、下手の居間で様子をうかがっていたボリスがセルゲイをつかまえて暴行。夜なのに、ボリスはカテリーナに飯(キノコスープ)をつくれと命令。カテリーナは殺鼠剤を入れ、ボリスが死んでしまった。えー、Tomlinsonもう退場。臨終に司祭がやってくる。

大道具さんが巨大な脚立と出てきて、一気に壁紙を貼り替え、寝室をゴージャスにしていく。テレビにTomlinsonの亡霊が映る!

夫ジノーヴィが帰ってきて、カテリーナとセルゲイの逢い引きを見つける。が、返り討ちに会い、二人はジノーヴィの死体を上手の倉庫に隠した。カテリーナは血みどろになりながら、ジノーヴィの頭をビニール袋に入れる。。。

3幕、夫がいなくなったので、二人の結婚式の準備が始まる。従業員の一人が倉庫を除いて死体を発見する。結婚式に警官隊がきて、ビニール袋を見せつけ、二人は逮捕された。

休憩のち4幕。うって変わって真っ黒な舞台。二つの箱が開いて、黒い服の囚人たちが出てくる。箱は鉄道の車両で、そこはシベリアだった。みな寒がっていて、セルゲイがカテリーナから青緑のストッキングを奪う。

そのストッキングをはいていたのはセルゲイの次の愛人ソネートカだった。カテリーナは彼女を殺し、自らは湖へ投身自殺、のはず。その場面はカテリーナが中央に照明で照らされただけで描かれず。

Eva-Maria Westbroekは歌も演技も安定の出来。音楽も指揮もすばらしかった。グロ演出多かったが、つらくはない。Tcherniakov版と比べると、良いシーンも良くないシーンもあり、全体的に同じくらい。

もう一回みたい気もするが、見なかった。2018.7.13思い出し書き。

STAFF & CAST


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