前半はElina Garanca、地味な衣装でも美しすぎる。力強い声がBryan Hymelの高い声とよく合う。恋敵ローラも低い声なのとかぶってしまい、去年と同じLolaがそんなにいいと思えなかった。母は去年と同じくいい。
Alfioは去年の方がよかったので、終盤はちょっとテンション下がった。Turidduの甲高い「ママー!、今夜のワインは強かったよー」がうける。
パン屋の青年からピンクのスカーフをプレゼントされた金髪女が後半のヒロインか。てことはGarancaもう出ないのか。。。
いきなりのTonioのNeddaへのよこしまな重い爆発で一気に物語に引き込まれる。声も深くよくでていて、祝・Simon Keenlyside復活!いきなりのブラボーでた。
そのあとは芝居のみでGaranca再登場。
音楽はこっちの方がいいのだが、前半に比べるとCarmen Giannattasioの感情表現は物足りない。Bryan Hymelも声はよく出ているのだが、表現はまだまだだな。「シチリア」みたいな脇役ならよかったけど。この役はCuraとかで聞きたかった、声こわす前の。
妻の不倫を知って問い詰める夫の背後、ニヤーと笑うTonioが実にいやらしい。この人の怨念がCanioを狂わせていくのだなあ。Keenlysideはもうこういう汚れ役しかやらないのだろうか・・・
劇中劇、子供たちはキリストの磔刑をやってたのね。茶色の修道士はフランシスコか。マリアも二人いるし。
今日のSilvioはぼーっとした感じでいまいちだった。ここは純朴な青年をもってこないと。Hymelが若いからなおさら。
最後の錯乱のシーンは、楽屋で妻を殺すのと、舞台の上にいるのとが、同じ衣装の二組なのがややこしい。演出は前半の方がすっきりしている。
カーテンコール、GarancaとKeenlysideが談笑してて、珍しい。この二人、競演したことあったのだろうか。