ミュンヘンの演出は平たい。。。舞台を二階建ての小さな部屋に区切ってさらにそれがスライドして新しい部屋が現れる。階下では合唱団がなんかやってて、上階では古典的なドレスのマッダレーナが詩人アンドレア・シェニエをからかって怒られて恋に落ちる。
ってKaufmannどこ・・・?ごちゃごちゃしすぎてわからん。声もくぐもって出所がわからん。双眼鏡で探したらすごいガングロの男が歌ってた。。。ロンドンのオテロの名残。
場面かわって、さっきの華やかな人たちがフランス国旗に追われて逃げている。暗くてよくわからん。逃げていたマッダレーナがガングロと再会。そこへヒロインの元下僕のジェラールがきて、ガングロを倒した?捕まえた?
休憩。3階でヒラヒラの衣装きた男がフランス語のビラを配っていた。コーヒー注入しようとしたが財布忘れた!チケットあってので電車には乗れたけど。
さらに細かく分けられた舞台の上の方でジェラールが悩んでいる。マッダレーナが来たので告白すると、私の体をやるからガングロを助けてくれと。それにうたれたジェラールであったが。
舞台が一気に開いて白い壁に囲われた人民裁判。上手の被告席にガングロとマッダレーナがいる。合唱団がガングロを死刑にすることを決めたもよう。
上手にでかいリアルな死刑台があり、ガングロとマッダレーナそこにあがる。ガングロの首チョンパ。マッダレーナが泣き崩れる・・・
いやー、Anja Harterosの独壇場。最初から最後まですごい迫力と気品でぜんぶもってった。なんでKaufmannの方が人気あるのか全然わからん。
音楽は素晴らしかった。オペラとしては、メインの三人の歌は割と少なくて、その他の人々が自らの苦情を訴えて切々歌うのがまさにベリズモ・オペラで、、、うざい(爆)先日の「Zaza」でも思ったが、いまさらながら、ベリズモが性に合わないこと確認。キラキラ&ドロドロが足りない。初見の名作なんで、見られてよかったけど。
出待ちコーナーはロープで仕切られて行列ができていて、こうなると並ぶ気が全くなくなるんだな。
Kaufmannはオテロでおつかれで声がでてない、というのは現場の総評。演出のPhilipp Stoelzl(初見)は映画もやってて、まさに映像むきのごちゃごちゃした舞台だった。舞台つくっただけで他の動きは演出助手にお任せらしい。指揮はOmer Meir Wellber(初、イスラエル出身)もあまり合唱みてないと。まさにそんな感じ。これはPappano先生のが断然うまいだろうな。再演してくれないかなあ。