2014.2.19: Rossini "Il turco in Italia" @Munich

昔ミュンヘンでみたChristof Loy演出。あの時はPrinzregententheaterで、その方がこの演出にはあってるが。セットは必要最小限しかないが、舞台全体を大理石っぽい柄のピンク系の壁で囲んで、色の絨毯をひいて、多く人をの動かしたり止めたりすることで、広すぎる感はそんなにはしなかった。

1幕、下手寄りにちょこんと置かれた車から無限に人が出てくる演出で一気に捕まれる。やってきたDonna Fiorillaを大勢の男たちが迎えてバラを渡すが、Don Narcisoは渡し損ねる。

Donna Fiorilla宅の場面の後、また車の場面でSelimとZaidaが手を取り合って車の中に消えていった!周りにも逢い引きしてる男女とかいてなやましい。

休憩のち2幕は、開演前からテーブルでProsdocimoがパスタを鬼食いしてて、Don GeronioとSelimとのボクシング対決。客席から笑いもおきていた。

洋服が大量につられたレールが降りてきて、その間で引き立て役だったはずのDon Narcisoが美しいアリアを歌う。

舞踏会ではChristof Loyのストップモーション演出がロッシーニの音楽とぴたりとはまる。黒い衣装のダンサーたちが踊る中、へんな衣装の主役5人が出てきて、二つのカップルが元サヤに収まる。

ところが、妻が浮気してた夫婦はすぐには収まらない。舞台に白い壁が降りてくる。Don Geronioが嘆いて扉を開けると大量の女物の靴が並んでたり。劇場スタッフに扮した合唱団が、まだ終わらないの?って感じで下手で見守る中、Donna Fiorillaがスーツケース持って出てきて扉の前で立ち止まり、赤い毛皮のコートを脱ぎ捨てて切々と歌う。毛皮はスタッフの一人が回収して、夫婦は仲直り。

スタッフが衝立の壁と小さな絨毯とソファーとテレビを運び込んで二軒の家を作り、二つのカップルがなごんでいて、Don Narcisoだけが真ん中でバラもってうろうろしているところで、幕!

いい演出だ〜。歌手は初演の方が断然よかった。ハンブルグでもみた黒人テノールLawrence Brownleeはまあいい、2幕のアリアもFlorezとはずいぶん歌い方が違うのだが。ソプラノNino Machaidzeはコロラトゥーラがやばすぎ。12月にはOlgaちゃんが歌うから来なきゃ!この演出似合うだろうなあ。

STAFF & CAST


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