2014.2.8: Britten "Peter Grimes" @ENO

久々のENO、ブリテンは嫌いだが、David Alden演出なので。ミュンヘンでは飽きるほど見てたが。2009年の再演らしい。

開演前アナウンスで、メインキャスト二人が病気降板、主演は他の役をやる予定だった人で、計3人の入れ替え。嫌な予感。

舞台は木の大きな机がポイント。数台あって、移動してさまざまな場面を作る。最初は裁判所で、弁護士が徒弟が死んだ件でPeter Grimesが無実になったことを伝える。Peter Grimesはえらい小男で、最初誰だかわからなかった。

1幕、ずらっと並べられた机で村人たちがなんか作業している。Peter Grimesが新しい徒弟がほしいと言って、みんな白い目で見るが、教師のEllen Orfordだけは助けることにする。

2幕、舞台は対角線上に三角形に切られている。手前が波止場か木で高くなっていて、奥は低く灰色で、人々はそこに現れる。歯境目には手すりがあり、その陰が後ろの幕に映っている。これはさすが。

手前の舞台で、エレンが徒弟のジョンに話しかけ、首に傷があることに気づく。エレンがグライムズに問いただすと殴って逃げる。彼女は上着をひいて座って歌う。

二人の姪が女子高生の格好で奥の舞台に現れるのが謎。

場面かわって、上手寄りにグライムズの小屋。エレンと話したことを責めてジョンを殴る。ジョンをロープで撒いて、壁を上らせると、ロープの端がはずれて、落ちてしまう。グライムズは血みどろの遺体を抱えて嘆く。

3幕、小屋の外。奇抜な格好のダンサーがへんな踊り。男はズボンはいてなくて、おばさん(セドリー夫人?)に抱きついたり。ああ、やっぱりDavid Alden。。。

みながいなくなった後、エレンとボルストロード大将が話し合う。海岸でジョンのジャージが見つかったと。。。

何もない曇り空の舞台にグライムズが現れ、鬱々と歌う。ボルストロード大将が現れ、船を沈めろと言い、エレンは嘆きの声をあげる。

出だしでスーツきてた女声の人が毛皮のコートきて出てきて、船が沈んだ「うわさ話」を語る。コントラルトなのか。

演出は素晴らしかったが、歌手の出来が悪すぎて全然楽しめず。Peter Grimesの代役は小柄でソフトボイスなので、全然役にあってない。Ellen Orfordの代役はWNOで好演してたJudith Howarthなので歌はよかったが、太めなのが惜しい。いい歌手でもう一度みたい。音楽は名作だけあってよかった。

仕事ですごい急いでたので、カーテンコールみずに帰るということを初めてやらかした。でもイギリスはそういう人結構いるから、そんな目立たない。

STAFF & CAST


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