格子状の白いタイルみたいな舞台に布のかかった4つの水槽、一つは町のミニチュアで、ヴォツェックが大尉と喋りながら火をつけて燃やした。もう一つにはキノコが生えていて、2場で同僚アンドレスと話しながら使った。残りは生物のサンプルと、ただの水槽だった。
下手手前に黒い壁で囲われたマリーの家がある。ベットの脇に机があり、子供が座っている。構造的にマリーが鼓手長にみとれるところにヴォツェックが帰ってくるというのがわかりにくい。ウィーン版はそれが明確だった。
医者はマッドなSir John Tomlinson。Keelysideとのやりとりが聞き応えあり。どっちもマッドでいい!
マリーの家に鼓手長がやってきてヴォツェックの内縁の妻マリーを立ったまま犯し、イヤリングを投げ捨てて帰る。マリー役Karita Mattilaは覚えてなかったが、ロンドンの「フィデリオ」でもよかった。
いろいろあって狂っていくヴォツェック。このへんも全然わかりにくい。ピアノと村人がわらわら出てきてマリーと鼓手長が踊ったり。
ヴォツェックとマリーが二人で歩いていて、ヴォツェックが刺殺したのち、なぜか水槽につっこんで、水槽が真っ赤になって、死んだもよう。
というか、ずっと水槽にもぐって息を止めているKeelysideに目が釘付け。歌が終わってからの演奏、結構長いよ、どうなってるの〜〜〜
カーテンコールはタオルで頭ふいた直後みたいな感じで出てきた。Keelysideはよかったけど、やっぱり演出がダメだった。出待ちしたけど、別の出口から帰ったらしく、また逃げられた。仕方がないからTomlinson先生にサインもらったら顔がでかかった!