2013.3.24: Berg "Wozzeck" @Wien

「ヴォツェック」、やっぱベルクはつらい。現代音楽はつらい。つい先月末に「ルル」みてそう思ったばかりなのだが。でもやっぱりSimon Keelysideの演技はさすが。幕があがった瞬間、猫背でクセのある歩き方と神経質に結んだ口元から、狂ってる気まんまん。つい先日のオネーギンとかマクベスの王子然とは同じ人物とは思えない。前半は説明が多くてちと退屈したが、後半はドラマチックで、クライマックスは音楽も盛り上がった。

また出待ちしたら今日はごきげんで、机に座ってサインしてくれたし。出だしから違ってたよ!ていったら「そりゃそうだ!」ってごきげん。他の人が「terrible storyだ」と言ったら「楽しい♪」だとさ。でもアナタ、今日はファルセットが全然でてなかったじゃないか。最近さぼりまくったからじゃないのー

1幕1場、舞台中央で椅子に座った大尉のひげを剃っているヴォツェックが未婚で子供をつくったことを責められる。

2場、同僚のアンドレスと大尉の杖にする木を取りにきたヴォツェックがなんかやばい。ここに毒キノコで死んだ男の首が転がっていたとか、夕焼けを見て火が燃え上がっているとか。

3場、マリーの家の前で、マリーがイケメン鼓手長と話しているのをヴォツェックが見てしまう。

部屋に入って、マリーはベットに子供を寝かしつける。下手のドアからヴォツェックが、野原が燃えて煙がついてくるとか言って、部屋を出ていってしまう。

4場、ヴォツェックは医者と話をする。豆しか食べない生体実験をやっているらしい。

5場、また家の前で、さっきはつれなくした鼓手長にマリーが話しかけ、部屋に招き入れる!

暗転のち2幕1場。マリーがイヤリングをしているのをヴォツェックが見つけて、金を置いて出て行く。

2場、大尉と医者が話すところにヴォツェックが通りかかり、大尉にマリーの浮気をほのめかされて顔色を変えるのを医者が観察する。

3場、家の前でヴォツェックがマリーを責め、ナイフを出してから慌てて去る。

4場、酒場でテーブルの上でマリーと鼓手長が抱き合って踊っている。ヴォツェックが座り込むと、白痴が血の匂いがすると騒ぎ立てる。

5場、軍隊で雑魚寝している。鼓手長が来て、マリーの浮気をほのめかすので、ヴォツェックは殴りかかるが逆に組み敷かれる。

暗転のち3幕1場、マリーが部屋で聖書を読んでいる。

2場、暗い池のほとりにヴォツェックとマリーが歩いて行く。キスした後、ナイフを突き刺して殺してしまう。

3場、酒場の入り口にやってきたヴォツェックは、返り血がついていると騒がれてあわてて逃げる。

4場、ヴォツェックは池に戻り、ナイフを捨て、体を洗おうとすると、そのまま池に沈んでしまった!

5場、マリーの子が他の子になんか言われる。(あれ、こんなシーンあったっけ?)

ああ、もう書いてるだけで転換多くて苦痛。物語に流れがない。

STAFF & CAST


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