2013.7.14: Bellini "La straniera" 異国の女

Montolino伯爵の娘IsolettaとRavenstalのArturo伯爵との結婚式の準備が進んでいる。が、ウエディングドレス姿のIsolettaは浮かない顔で、Valdeburgo男爵にArturoは他の女を愛している、湖畔に住む不思議な異国の女だと。

紗幕が幾重にも下りてきて、背後に黒いドレスの女が通りかかる。Gruberovaの歌声も聞こえてくるが裏で歌っているのか?

Montolino伯爵は、Arturoの友人のOsburgoに、Arturoを連れ戻せと。

Arturoは湖畔の小屋を訪れている。異国の女Alaideの素性を知りたがっている。小屋で彼女がロイヤル・ローブを着て宝石をつけている肖像がを見る(なんてのは字幕ではわからなかった)。Alaideが入ってきて、Arturoが勝手に入ったことを怒る。自分の素性は絶対に明かさない、二度と来るなと。とはいえ、彼に好意は持っているが、続けていると二人ともダメになると。

狩りにきたOsburgoとValdeburgoはArturoに遭遇する。OsburgoはIsolettaとの結婚式に戻れと。Arturoは断り、Valdeburgoに彼の愛する人に会ってくれと。もしValdeburgoが彼女はふさわしくないと判断するなら、自分は二度と会わないと。

Alaideに会ったValdeburgoは驚き、本当の名を言いそうになる。Arturoには、理由は言えないが彼女はやめろと。彼女とは絶対結婚できないと。

ArturoはValdeburgoが恋敵だと勘違いして、剣を抜く。Alaideが止めて、帰ってくれと頼む。最後にもう一度だけ会うと約束して。

場面転換。ArturoはValdeburgoと決闘して、Valdeburgoが湖に落ちた。Alaideがやってきて責め立てる。彼は自分の兄弟なのよ!Arturoは湖に飛び込みValdeburgoの遺体をもってくると、群衆は、Alaideの呪いだと言って彼女を捕縛する。

休憩のち2幕。

Alaideは裁判にかけられる。Osburgoは有罪を訴える。修道院長が名前をきいても「異国の女」としか答えない。修道院長はその声に聞き覚えがある。Arturoが駆け込んできて、事実を告げ彼女の無実を訴える。そこへ実は生きていたValdeburgoが現れ、彼も無実だと。

修道院長が再び名前をきいても「異国の女」としか答えない。でもベールをあげることは了解し、顔をみた修道院長はびっくり。彼女をValdeburgoと返し、Osburgoを責める。

Arturoが再び湖畔の小屋にやってくる。Valdeburgoが出てきて、Alaideのことは諦めてIsolettaと結婚しろと。Arturoは了解する、Alaideが結婚式に参加することを条件に、最後にひと目会えるように。

結婚式の日。Isolettaは愛されずに結婚する不幸を嘆く。ValdeburgoはArturoにAlaideは来ているが隠れていると告げる。ArturoはIsolettaに当たり散らし、4人ともむせび泣く。

ついにIsolettaはArturoを諦めることにする。が、Alaideが現れ、結婚式を続けろと言って教会から出て行く。ArturoはIsolettaを捨ててAlaideに一緒に逃げようと言う。

ついに修道院長が彼女の素性を明かす。AlaideはAgnes女王で、ついさっき別の王位継承者が死んだので、パリに戻らないといけないと。

それを聞いたArturoは気が狂って自殺。Isolettaがその遺体を抱いて泣く。Alaideはすべてを諦めて女王に戻る。

いやー、このエンディングのためのEdita Gruberovaだったのね。引退したはずの。一度は断わられたのをChristof Loy口説き落としたらしい。歌は最盛期よりは衰えたとはいえ、まだまだ声量も他の歌手に比べれば十分だし、高音の美しさ丁寧さは健在。

出待ちしたら、フルメイクで遅れて出てきて、来てくれてありがとうありがとうとみんなに挨拶するのも、素晴らしい往年のスターだ。みんな、出てくれるだけでありがとうって言いたいんだよね。

Christof Loy新作。ちょっと疲れてていまいち堪能できず。珍しくメタファーとかがない。紗幕使った幻想的な舞台はいい。もう一回みたい。

チューリッヒ遠征、チケット高い。。。教会はカルヴァンが壊しちゃったから?古いものはほとんど残ってなくていまいち。でも交通網とかはさすがのgood organizationで、仕事するにはいいところかも。

STAFF & CAST


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