2013.2.23: Berg "Lulu" @WNO

演出家David Pountneyは、ミュンヘンでみた二つのオペラ()が最高によくて、ENOでみた現代オペラの演出もものすごーくよかったので、先生と呼んでいたのだが。2011年からWelsh National Operaの芸術監督になって、これが就任後初作品。

「ルル」はミュンヘンでみた時から音楽が嫌いで、演出も酷くて、つらかった思い出しかないのだが。また見ることになるとは。

舞台は円筒状の金属枠の中で行われる。とくに1幕と3幕。金属枠なので、中空も使うことができるし、LED電飾も華やか。舞台の高さを使うのがうまいPountneyらしい。でもねえ・・・

1幕、マネキンの手足をもった人々が出てくる。ルルが画家ヴァルターと不倫してるところに夫ゴル博士が帰ってきて気絶、てかご臨終。ご臨終の方々のマネキンが、舞台上空に次々と吊されていく。

再婚したヴァルターも、シェーン博士からルルの過去をきいたショックで自殺、舞台上空へ。

劇場、ルルはシェーン博士の息子アルヴァが作曲したバレエを踊るらしい。ルルシェーン博士に婚約を解消させる。

休憩のち2幕、シェーン博士の部屋。乳型クッションに敷き詰められたでっかいベット。ルル伯爵令嬢とレズプレイしたり、旦那の息子をからかったり、それで旦那に自殺しろと重を渡されて、逆に5発もぶっぱなして殺してしまう。

警察が来て逮捕されるが、ルルは脱獄する。

休憩のち3幕、カラフルなかぶり物の人々が出てきて、なんかもめてる。伯爵令嬢を差し出してルルは逃げる。

ルルは通りすがりの男を誘って、円筒の中の円筒状の白い紗幕に消えたと思いきや、血がどばーっとついて殺されてもうた。

アルヴァ伯爵令嬢もやってきたが殺されてもうた。

読み返すと、脚本に忠実で、抽象表現とかはない。近頃流行の読み替えもなし。限られたセットで、この長ったらしい物語を端的にみせたのはさすがといえる。でもなんか、全体的にださかった。セットとか衣装とか、、、上空のマネキンもだし、、、年なのかな。

STAFF & CAST


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