急いで客席に入ると、舞台にはもう数人の若者が芝居を始めている。学生たちが思い思いの格好でくつろいでいる。ちょっと声が不安定なところもあったが。Ediの念願通りの作品を念願通りの順番で、Christof Loyの演出でやれるのは、本当に奇跡的なことだ。彼女の誇りと力強さを見事に物語に取り込んだ演出だった。何度も言うが、Christof Loyの時代が来た。舞台は白い壁のみ、下手寄りにLucrezia Borgiaの電飾看板のみ。
だんだん人数が増え、おもむろに歌が始まる。この高揚感だけでもう泣いてしまった。
メインは男装のアルト、オルシーニ。フェラーラ大公妃ルクレツィアの噂話をしている。
すると、中央上手よりのドアがばーんと開いて、真っ赤なドレスのルクレツィア・ボルジアがばーんと登場。ジェンナーロが自分の息子だと気づいて黙って去る。
彼女が去った後、白塗りの男が顔をふきながら出てきて、ジェンナーロと話す。ジェンナーロは看板の「B」をはずして床に投げつける。これ、ボルジア家の紋章に侮辱を加える。
作業服の修理屋がわらわら来て直そうとする。フェラーラの市民か?
一呼吸おいて、スーツ姿の男が二人、机と椅子をもってやってくる。ドン・アルフォンソ大公とその秘書。スーツ姿のルクレツィアもぷりぷり出てきて、「B」を壊した奴に厳罰を処せと。
ジェンナーロが連れて来られて酒を飲まされる。が、ルクレツィアがあわてて解毒薬を与える。
休憩。はあーっ。終演後にサイン会があるというのでDVD購入。
舞台には椅子が並び、数人の若者がくつろいでいる。祝杯が運ばれて、ジェンナーロがなんか言うが、みな気にせず飲む。
黒いドレスに白いロングヘアかつらのルクレツィアがばばーんとやってくる。
祝杯には毒が盛られていて、若者は次々と死んでいく。ジェンナーロにはまた解毒薬をすすめるが、断られる。
ルクレツィアは息子であることを告げ、またかつらを取って嘆く。(ロベルト・デヴリューでもやってた)