2007.3.10: ロス観光!

三人もいるのに、ガイドブックが一冊もない。仕方がないので、ネットで検索して、地図などをプリントアウトした。てきとーに目についたターゲットを四つほど選択して、二人に見せたら、「ついていきます」と一言。じゃあ、東から順に攻めよう。

午前8時に迎えがくる(こんなときばかり早い)。まずガソリンを入れ、水などを購入。すでに自分撮り写真をやっている。旅先では風景やモノしか撮らなかったのだが、最近みょーに自分撮りにはまっているのだ(イタイ)。

運転手は田中ちゃん。高速101に乗って、真っ直ぐ東へ、ロサンゼルスを目指す。途中、道路は海沿いに出て、助手席のカメラ小僧(私)は写真撮りまくっている。

結局、BGMはCDRに焼いてきた。内陸に入った頃には、わたくしの HR collection 1 featuring LA metal がかかる。LA Guns に始まり、Motley, Ratt, Guns, Stlyper,... いやー、はまるね!このバカっぽいノリがまさにロサーンジェルス!

1. パサデナ

ダウンタウンを通り越して、別の高速に入り、目的地は近郊のパサデナ、Old Pasadena は古くて綺麗な町らしーす。

10時、高速を降りた途端に道がわからなくなった。プリントアウトの地図には道の名前が全部かいていないので、どこにいるかもわからない。とりあえず、スタバに入って、カプチーノのんで、息をつく。

そこらでは地図が買えなかったので、通りすがりのおじちゃんにきく。「出て左にいって、真っ直ぐいくとコロラド通りという広い道に出るから、そしたら左か右」なんだ、このいまいち使えない情報。

運転手交代。私。てきとーにコロラド通りを右にいったら、カフェとかブティックの並ぶ通りになった。路駐しかけたが、古い町じゃないからやめた。もうちょっと先に行く。

急に建物が少なくなって、また高速に乗りそうになったので、Uターンして戻る。通りのゴミ箱には、「Old Pasadena」って書いてあるんだがなあ、どこがOld??

コロラド通り、店が少なくなって教会が出てきたあたりで車を停める。降りて歩いてみよう。教会の写真など撮りつつ。うーん、写真では緑に囲まれたカフェとかあって、イメージがちがうなあ・・・

バロックっぽい赤煉瓦のドームのでかい建物がみえたので、そちらの方へ行ってみる。その向かいに、フランス・ゴシックっぽい四角い塔の教会もあって、こじゃれた広場につながっていたので、そこを散策。

カメの上にイボガエルとか、モダンアートな彫刻の並ぶ、ずいぶん新しい広場だ。ってか、店の垂れ幕をみるに、まだオープンしていない。2007年春と書いてある。まだどこのガイドブックにも載ってないであろう。

赤煉瓦のドームは市庁舎(工事中)だった。Old Pasadenaどこー!?もう12時すぎてるし、ここでこんなに時間使いたくない・・・。だけどこのままじゃ帰るに帰れない・・・。

通りすがりのおばちゃんに聞く「コロラド通りを右にいけ」。右に行ってもたいして変わらん。バス停には「Old Pasadena」と書いてあるのだが、これは停留所なのだろうか、目的地なのだろうか。

通りすがりのにーちゃんに聞く「もっと真っ直ぐ行け」。「どこがOldなの?モニュメントとかある?」と、今度はくいさがる。すると、「一本奥に入ったGreen通りのあたりに古い教会がある」と教えてくれた。最初からそう教えてほしいのね、アメリカ人のみなさん。

一本奥に入ると、急に建物が古くなった。きたきたきた。ようやくきた。薄茶色の煉瓦作りの大きな建物がみえてきた。Green Castleという、100年ものの古いお城。にーちゃんのいってた教会とはおそらくこれのことであろう。中は普通に人が住んでて、見られなかった。

あとで調べたところによると、Old Pasadenaの中心は、Fair Oaks Ave.のあたりの「ワン・コロラド」という赤煉瓦の建物らしい。くー、見逃したー。車で3回は通ったのにー。鼻がきかんかった。

でも、満足、満足。古い町みられたー。車を停めたところからずいぶん歩いてきてしまった。ワンブロック戻ったらもうヘトヘト。私はコロラド通りで待ってて、車で迎えにきてもらった。後輩くんたちは優しいなり。

2. ダウンタウン

運転手は冨永ちゃんに代わっている。高速にのって一気にダウンタウン!と思ったのに、乗り損ねたので、下の道で行くことにする。南西さえ向いてれば・・・。だんだん道が期待した方向とずれてきたので、何度か曲がったり、戻ったりする。

高層ビル群が見えた!ロスだ、ロスだー!白い尖塔の建物が、映画で使われるらしい、有名な市庁舎。かっこいー!ロケットみたい!

その近くに停めたい。でもそのあたりの通りは路駐禁止だし、駐車場は人がいなくて停めていいのかわからないし・・・。他の車の女の人にきいたら、「All-day freeだと思うけど、確信はない」とのお答え。我々もそこに停める。

市庁舎。27階の展望台からロスの街が一望できる・・・はずが・・・閉まってて、きいてみたら平日のみ。えーん。

Main通りを北に歩く。裁判所?の横をすぎる。高速道路の上を渡る。交差点の角にあるのが「エル・プエブロ El Pueble 州立史跡公園」。

あまり有名ではないらしいが、ロス発祥の地。オルベラ・ストリートはメキシカン・マーケットになっている。1781年にスペイン人、インディアン、アフリカ人などで構成する40数名の教徒集団がメキシコから渡米して作った村。

あ、カリフォルニアはもとはメキシコで、1848年にアメリカ・メキシコ戦争の後、独立して、1850年にアメリカに併合された。だからその前はスペイン。よってスペイン風の町並みがある。

写真は左(西)から、ピコハウス、ロス最古のホテル(1869-70)。ロス最古の消防署(1884)。広場(1825-1830)、スペイン王カルロス3世の像。

オルベラ・ストリート、西端に十字の碑。Plaza Methodist教会(1925-1926)。ロス最古の家 アビラ・アドビ(1818)。古い建物好きの私には燃えるポイントである。

もう二時、お腹がすいた。二人はチュロスを買って食べている。東寄りにあるメキシカン・レストランに入る。そこらのタコスよりもずっとおいしかった。ドンタコス(?)にチリソースかけて食べるのすきー。

土産物屋で絵葉書と地図を購入。アメリカの絵葉書の写真って、なんか粗雑なんだよなあ。市庁舎の尖塔が切れてたり。欲しいものがない。

南東の道路向かいにはUnion駅、北西のMain通り向かいには La Placita 教会(1818-22)、私はその前でお迎えの車がくるのを待っていた(ハイヤーだ!)。

3. ハリウッド

高速にのって北西へ、本日のメイン、ハリウッド・ハイランド

地図があるから楽勝。もっと早くに買っておけばよかった。正しい番号の高速で降りて、ハリウッド通りを真っ直ぐ西へ・・・と、そのとき、ふと右手をみた私は、「ハリウッド!!!」と叫んでいた。

なんですか!?と後輩くんたちはびびっていた。そりゃハリウッドだよオイ、そんなにうれしいか?みたいな。

あれあれ、山の上に白い文字で描かれた「HOLLYWOOD」!その時はまだずいぶん遠くにあって、建物の隙間から見えるだけなのに、よく気づいたな>自分。さすが洞察力がちがうね!

田中ちゃんも見つけたが、運転手の冨永ちゃんが見られず、見たいー!っと言って、車は北を向いていた。車の窓ガラスの向こう、山の上にHOLLYWOOD。でも近づきすぎて自分が丘に登ってしまうと、手前の木が大きくなって見えなくなる。Uターンして戻る。車の後ろの窓にHOLLYWOOD。建物が邪魔したりして、なかなかきっちり見えない。

ずっとHOLLYWOODを追尾していた私は、道路に出てすぐに、「そこのスーパーに入って駐車!」と指令を出す。スーパーの駐車場の端から顔を出すと、見えたー!ばっちりだ。

写真を撮りまくっていると、スーパーにきたおばちゃんが、「もう2ブロック先にいくともっとよく見えるわよ」と教えてくれた。言われた通りに行くと、高級住宅街で、坂道の途中から正面にばっちりHOLLYWOODが見えた。

観光客を乗せたタクシーも停まる。たしかにここはベスト・ポジションだ。が、さっきのスーパーの方が近い。

さて、早くコダック・シアターに行かねば。ハリウッド通りに戻って西へ。通りの両側の歩道には、スターの名前が刻まれた星形のプレートが続いている。だんだん人が増えてきて、車も渋滞、すっかり繁華街。

淡い黄色のコダック・シアターきたー!すっごいわかりやすい。その隣のチャイニーズ・シアターの横の駐車場に停める(12$)。

チャイニーズ・シアターの前には、パイレーツ・オブ・カビリアンとか、ジミヘンとか、キッスとか、コスプレの人たちが集まっていて、写真とってもらったらチップ要求された。アメリカってなあ・・・。一気にテンション崩されて、足元のスターの手形・足形プレートにあまり注意がいかなかった。

コダック・シアターは、アカデミー賞の授賞式が行われる、階段がかっこいい。中国人らしきおっさんたちが並んで写真撮影しているが、我々は降りてくるところをムービー撮影(アホ)。

階段をあがると、レストランやブティックの並ぶ、ハリウッド・ハイランドにつながっている。建物の構造が面白い。5階建てで、最上階はホテル客しか入れず。

象の像の写真とかとってて、ふっと前を見たら、山の上に・・・HOLLYWOOD!!!なんだー、ここからも見えるのかー(そりゃそうだ)。でも遠い、さっきの方がずっと近かった。

「さすがアメリカ人。とすると、反対側からは、ロスの町並みが一望できるにちがいない」と小林先輩が言った通り、ばっちり見えた。桃色の夕焼けに淡く浮かび上がるロサンゼルスの高層ビル群が。

チャイニーズ・シアターの前でプレートの物色をしていたら、すっかり暗くなってしまった。ターゲットがもうひとつ残っているのだがなあ。

4. サンタ・モニカ

来た道を戻る。ダウンタウンで高速を乗り換えて、一気に海まで西へ。遠回りだが、高速ならそうは時間はかからないだろう。ところが、ちょうど日が暮れたので、ダウンタウンへ向かう方向は大渋滞。でも灯りのともった高層ビル群みたいし。

ダウンタウンですんなり高速の乗り継ぎができず、いったん降りる。期せずして「リトル東京」の脇を通り、路駐して高層ビル群を撮影。

冨永ちゃんが運転したら、あっという間に高速は終わり、国道1号を走っていて、「あれ、左側、海じゃない?、北上してない?」

間違えついでに、そのまま帰ってよかったのだが、実際、「桟橋にいってももう真っ暗で何も見えないのではないか」という声もあったが、「レストランあるって書いてあるし、アメリカだから、ライトアップしてるにちがいない」という先輩の一言でUターン。

あたりはだんだん明るくなってきて、着いた、サンタ・モニカ桟橋。砂浜から海にのびる桟橋、そこは・・・遊園地だった!!!

ゴーッってジェットコースター鳴ってますがな。観覧車みたいなのもぐるぐる回って光ってますがあ。一同、あっけ。

とりあえず、暗闇に照らし出された海の写真を撮るか。イルカ形にカットされた植木を眺めつつ、タコの形のゲートをくぐって中へ。龍の形のフライング・カーペットとか、10個くらい乗り物があった。

男二人はすっかり心を奪われて、立ち止まって足が動かないでいる。的あてゲームとか、綱梯子渡りゲームとかに。どうして男ってこういうのにはまるのかしら?

私はそわそわと、チケットを買って、列に並んで、ジェットコースターに乗るのでーす!アメリカ大陸初!(女は目的指向)

で、のった!ジェットコースター自体は回転もしないし、ちっともすごくなかったが、一回やって戻ってきたあと、体調をきいて、また二回目もやるのが、すごかった。アメリカ人てなあ・・・。

これはいいポイントだった。夜12時までやってる。ここを最後にしたのも正解だった。昼間にくるおり楽しいかも。ほんとはここで夕焼けという企画だったんだけど。「こんなのどこかに載ってたんですか?」と後輩たちはしきりに感心していた。鼻がきくの。旅行のときは。

桟橋の先端まで歩く。船みたいな形のデッキになっていた。そこのレストランはメキシカンでいまいちだ。振り返ると、観覧車が海にうつって美しー。

入り口付近のシーフードの店に入って、二人にごちそうしておく。今日は二人にハイヤーやってもらったから。あまり歩かなくてすんで、助かったー。

帰りは私が運転。海沿いの国道1号を西に、昼間は楽しいだろうけれど、道がうねうねして走りにくい。どこかで曲がって北の高速に移るはずが、わからなくて、1号の終点まできてしまい、高速につながる。

少し走るともうサンタ・バーバラ。家に着いて私は降りて、二人は車に乗って帰っていった。午前1時。今日は17時間も遊び倒してしまった。ってゆーか、サマータームが始まって午前2時だ。


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