2006.7.15: リヨン研究会7

出発前にまた川沿いを歩き、まだ人の少ない静かなSt.Jean教会を堪能して、Bellcour 広場のカフェで朝食。これでリヨンの町は終わり。

リヨンはミュンヘンの真西にあるので、電車で行けばすぐだろうと思っていたのだが、フランスの電話はパリからしか出ないの法則により、いったん北にあがってからまた南下するというルートを取らねばならなかった。

ストラスブールはフランス屈指の綺麗な町とされるが、ドイツの綺麗な町はいっぱい見てるからどうかなあ。国境にあるので、歴史的にもフランスであったりドイツであったり、今もEUの本部がおかれる。文化的にも両方の要素を備えている。つまり、町は綺麗なのに飯がうまい。ドイツから夕食にでかけていく人もいる。

名産はアルザスワインで、Gewurztraminerという品種のが白ワインとは思えない濃厚さだというので、買って飲んだらたしかに美味しかった。

ゴシックの大聖堂は有名。尖塔は一本で高さ66メートル。色は赤茶色(バラ色と称される)で、ハイデルベルグ城とかと同じ、ドイツの西の方で取れる石なのだろう。ドイツ人のゴシックなので、ありったけ彫刻が施してある。

調べたところ、確かにストラスブールの赤色砂岩はフランス北東部のボーシュ山地から切り出したもの。ライン川東岸からチューリンゲン山地とスワビアおよびフランコニア山脈で囲まれるドイツ三角地帯にもあり、ハイデルベルグのはそっちか。ドイツ三畳系といわれる地層の最下層から産する。赤色は鉄鉱物による。

大聖堂 (1176-1439)

中も高く、広く、一階も二階もステンドグラス(12-15c)どばーっ。預言者?のおそろいのデザインで、いまいち惹かれなかったので、コレクションはしたけど載せるの面倒。それより特筆すべきは祭壇の美しさと右翼左翼にあるオブジェ。


ファザード

内陣

内陣のステンドグラス

内陣の天井画

内陣の壁画

右翼の天文時計

左翼の彫刻

バラ窓

旧市街は分岐するイル川に囲まれた丸い地区で、教会もいっぱいある。以下、イル川に沿って左回りにポイントを載せる。とても全部は回れなかった。St. Pierre le Jeune 教会が古くて美しくて驚いた。

ロアン城 (18c)

St. Nicolas教会?

St. Thomas教会

Barrage Vauban

St. Pierre le Vieux 教会

St. Pierre le Jeune 教会

St. Leon 教会

R.G. Krotz教会

EU本部

St. Guillaume 教会、Ste Madeleine 教会

たしかに町並みはどこも美しい。中でも最も美しいとされるのが小フランス地区。小さな橋が交差する一角に立ち並ぶ、白い壁に木組みのかわいらしい家・・・ってこれまんまドイツのFachwerkhausじゃん!小ドイツ地区と呼ぶべきだ。

小フランス地区


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