St. German de Pres 教会の中がやっと見られた。たしかパリで一番古い教会で、St. German通りにあるので、通り過ぎたことは何度もあるが、中に入ったことはなかった。
St. German de Pres 教会
中はずいぶん暗い。右側は幾何学模様のステンドグラスで左側に絵が並ぶ。んー、まあまあ。
今日の主目的はこれではなく、St. Sulpice教会。昨日、百科辞典で調べたら、天井画のあとにドラちゃんが壁画を依頼されたのがこの教会だった。この名前の教会しってる!一昨昨日に通った!
St. Sulpice教会
ドラちゃん見たけりゃルーブルに行けという声は無視。あるいはその近くのドラちゃん博物館。ちなみにウージェーヌ・ドラクロワは、『葬送』を読むとドラちゃんとしか呼べなくなります。平野はそんなこと書いちゃあいないが。
で、通りを離れて少し歩いてSt. Sulpice教会。制服?を着た少年たちがいっぱいいて、なにかの式典があったようだが、ちょうど終わったようで中に入れた。
ドラちゃん、ドラちゃん。どきどきしながら、教会内部の礼拝堂をひとつひとつ見ていく。入ってすぐ右手前のはちょっと良かったが、なかなかそれっぽいのが見あたらない。看板もない。
と、一周してしまった。あれえ? 中央にある案内図を見る。あれれ、名前も、ない、、、Eugene Delacroix!フランス語のスペルってわかりにくい。
場所は右手前。名前の看板もばっちり出てた。通り過ぎちゃってごめん。では改めて。
ヤコブと天使の闘い |
悪魔を屠る聖ミカエル |
神殿を追われるヘリオドロス |
おー動いとる動いとる。男が天使を襲っちょる。強奪しちょる。天使も人をぶっ殺しちょる。(ちがいます)なんて冒涜的な〜。こんなの教会に飾っていいのかしら。
でもあの小説にあった中途半端にロマンチストで押すとこと引くとこを間違えた性格はものすごく納得。ショパンの危篤に駆け付けてやれって>ドラちゃん@『葬送』。
あの小説の敗因はこのドラちゃんにもショパンにもラブーッてならないところなのだろう。こんなによく書けてるのにねえ。だから読み手は心の中でドラちゃんと呼んでみよう。すると急に愛着がわいてくる。
もう12時45分になってしまった。時間がないので、セーヌ川を眺めてすぐ帰ろう。と思ったら、途中の店で普段着をちょいとみつけ、さらに時間がなくなる。
1時半。ダッシュー。メトロで降りる時に空港までの切符を買い、ホテルに走って荷物を取り、またメトロに駆け込む。
ぎゃー、乗換の駅で一度おりたのに、なんか違う気がして戻っちゃった。降りるべきだったのだ。このメトロどこ行くんだ? 降りて戻った方が早いか!
うー、どきどきどきどき。間に合うかなあ。間に合うと信じよう・・・
シャルル・ド・ゴール空港って結構時間かかるんだよね。前もそれでフライト乗り遅れたことがあるんだよね。
2時45分に空港に着いてカウンターに駆け込む。3時半のフライトでぎりぎりセーフ。ふぅ。40分離陸。
5時着陸。空港からタクシー代ケチって電車にしたら、えらく時間がかかって、家に着いたの7時すぎだった。
今回の収穫は2着+αと絵画に開眼!ってことで。