東ローマ帝国時代のコンスタンチノープル。茶色の壁で囲まれた舞台、上手は壁画が描かれているが、一部が白く抜けている。抜けたところは下手側にあった。演出はメタファー。天井からぶらさがる丸い電球を受け渡しつつ歌ったり。
みな白い服で出てきて、ドレスを着てから歌い出す。黒いドレスの未亡人の女王Ariannaが、新しい夫Anastasioを戴冠する。そこへ知らせがきて、反逆者Vitalianoから、女王が身を捧げれば攻撃をやめると。
若い男Giustinoがすごい運命が待っているとお告げを受ける。直後に若い女Leocastaを熊から救う。
女王が捕まりVitalianoの元に連れてこられるが、ナイフを突きつけても言うことを聞かないので、海獣に生贄にされる。Anastasioに送られたGiustinoが海獣を倒す。
二幕、Vitalianoが椅子にしばられている。AmanzioがAnastasioの嫉妬心をたきつける、女王が贈り物をあげたのは愛しているからだと。
Giustinoも捕まり椅子にしばられ、なぜか同室のVitalianoがGiustinoを殺そうとするも、天から声が聞こえて、自分の弟だったことがわかる!
Amanzioが王冠を奪ったのも束の間、Giustinoが来て倒し、Anastasioが彼を共同統治者にする。
ヘンデルはミュンヘンのDavid Aldenトンデモ演出でいろいろ見て、説明をぶっとばしていたのだが、イギリス式にちゃんと物語を説明してくれると、嫉妬や復讐に満ち満ちていい。歌手もみなよかった。