すぐ劇場には入れてくれて、Keenlysideが娘相手に切々と歌っているのが聞こえてきた。これはよさそう。そのあとの合唱もよかった。
舞台はDavid PountneyのWNOでの1997年作のリバイバル。天井から吊るされた2枚の黒っぽい壁が形を変える効果的な舞台。衣装は単純化されたクラシカル。
デスクと椅子が運び込まれ、竹馬に乗った背の高い家来たちが出てくる。ガブリエーレがシモンを糾弾すると、緑ドレスの娘がかけこんできて、自分を誘拐したのは別にいると。シモンがパオロに裏切り者は呪われろと言わせる。
休憩のち2幕。
パオロがシモンのデスクの上の水に毒薬を仕込む。 シモンが娘の恋人を認めんと言い合いになり、彼女が注いだデスクの水をがぶ飲み!
ガブリエーレが娘を糾弾すると、実は父だと明かされ、刀を掲げて忠誠を誓う。変わり身早いな。 一方、パオロが爺をクーデターに誘うも断られる。
背後の壁いっぱいに文章が書かれている。死を悟ったシモンが「マリア」と歌うも、声がでてない。。。壁が動いてシモンを閉じ込め、棺桶のイメージ。これで終わり?2幕はあんまり歌わなかったなあ。
Simon Keenlysideのロールデビューを目撃できてよかった。前にインタビューで、このロールをやれとよく言われるがまだ早いと語っていた。歳をとり時がきたのか、Grage Parkのやりて支配人に説得されたが。でも声がでなくなってるのが残念。演技は相変わらず素晴らしいのだが。
他の歌手はまあまあ、劇場が大きくないので、よく聞こえた。テノールはかなり歌えてたが声が太めなのが惜しい。ソプラノはもうちょっと声が出るとよかった。
出張で忙しすぎで日程変更、ROHのSemeleとCarmen再演も行ける日がなかった。