登場人物は二人だけ。冬。小太りの女Vespettaが丸い台の上でクリスマスツリーの格好をして立っている。前奏が終わるとシャンパングラスなど片付けを始める。いい仕事につきたいと。
派手なシャツ来たスーツ姿の男Pimpinoneがきて、他の人に結婚しない召使だけいればいいと豪語している。女は、あんな金持ちの召使になりたいと。
窓際に立つのは好きか、好きじゃない。オペラはいかない。カードゲームはしない。などと女が答えるので、男は彼女を召使にする。どこにも出かけないなど、契約書を読み上げ、自分の背中でサインをさせる。
夏、男は椅子に座って怠惰にすごしている。女ががしがし掃除をする。自分の扱いが悪いとキレると、男は舞台奥から贈り物を取り出す。自分のシャツを同じ柄のドレス。。。二人は結婚することになる。シーツを丸い台にかけるとウエディングケーキみたいになった。
数年後。舞台の中央にかかっていた絵が男の肖像画から家族三人のものに変わっていた。子どもは登場しないが、子どもの誕生日の後、男の腹話術歌いがすごい。
片付けをしていた女がキレる。オペラにも行きたいし、カードもやりたいと。勝手に出かけるのは許さないと男が言うと、ドレスのスカートをもぎ取り、皮スカートにブーツをはいて、黒のオーバーをはおい、でかけると。
でもよくわからんが、男が許すことにして、一件落着。ドイツにありがちなステレオタイプの物語ではあるが、二人の演技が素晴らしかったので、あっという間だった。
一幕オペラであることを認識してなかったので、カーテンコールになってしまい、あれれ。1時間20分、交通時間の方が長いじゃないか。。。