やってきた青っぽスーツのJonas Kaufmann、珍しく最初から声出して歌ってる!今回はPappanoの最終公演だからか、途中降板することもなく、これが最大のギフトだわ。この演出の初演はKaufmannで、私はミュンヘンで聞き、再演はAlagnaだった。
2幕は長い机のアジト。元侍女ベルシが妙にいい声してる。アンドレア・シェニエがマッダレーナと再会。Sondra Radvanovskyは前回と同じ、声は出てるが叫んでるだけ。ミュンヘンのHarterosは気高くてよかったんだよなあ、もうロンドンには来てくれないのかなあ。
のち元家来のジェラールと決闘になる。Carlos Alvarez降板で初見のAleksei Isaevだがよかった。
3幕はフランスの旗がはためく裁判所。戦争で息子を次々なくした老婆の歌が泣ける。ジェラールは救おうとしてたけど、民衆はアンドレア・シェニエを死刑にする。
最後の4幕は監獄、マッダレーナが死刑になった母親の身代わりになって中に入り、二人で刑場へ。
舞台が終わると、オペラハウスの天井から金の紙吹雪が吹き出した!22年間もロイヤルの首席指揮者として君臨したAntonio Pappanoの最終公演。一人で前方に立ち両手を広げ喝采を受けていたが、オケがでてくるとみなに感謝していた。
大音量でドラマチックにやってくれるのはいいが、他の繊細な指揮に比べて飽きてきたところなので、交代でよかった。次は若いチェコ人Jakub Hrusa、私の好きなMazzolaと友達なので、同様に丁寧な指揮だといいなと期待。