舞台奥にオケがいて、semi-stageかと思いきや、小道具とアニメを駆使して動きまくり、8名くらいのダンサーも踊りまくる。
アニメが描いた城に、白ロン毛カツラの領主夫妻と二人の子供、兄マキシミリアンとピンク頭の妹クネゴンデ、非嫡出子キャンディード、召使パケットが住んでいた。四人は学校の椅子に座り、パングロス博士兼ヴォルテールに楽天主義を教えられる。領主は召使と浮気している。腹違いの兄妹のキャンディードとクネゴンデは恋におち、ベンチで抱き合いキスをしそうになったところを領主にみつかり、キャンディードは追い出される。
戦争が始まり、城は壊れ、領主夫妻は殺され、キャンディードはクネゴンデが死んだと思っていた。パングロス博士と共にアニメの船に乗りリスボンに向かうが、船は沈み、地震と火山噴火のち、気づくと異端審問で捕まっていて、キャンディードは鞭打たれ、パングロス博士は首を吊られた。
クネゴンデは生きていてパリにいて、恰幅のいい老婆のもとで高級娼婦として働いていた。ショートパンツで階段で歌う。再会したキャンディードが彼女の客二人を殺し、老婆とともに馬にのって逃げ、カディスからヨーロッパを出る。
キャンディードがジャングルでイエズス会の僧兵に加わることを条件に、ウルグアイの首都Montevideo行きの船に乗る。
休憩のち2幕。
Montevideoの市長は女漁りで、やってきた新しい女はマキシミリアンだった!彼はイエズス会に渡される。そこへ船が着き、みなが再会。市長はキャンディードをイエズス会に送り、クネゴンデと老婆を捕え、三つ並んだバスタブに半裸。
ジャングルでキャンディードはマキシミリアンと、パケットにも再会する。でもマキシミリアンを斧で殺してしまい(!)、二人は熱帯雨林に逃げる。
そこで二人は黄金郷エルドラドを見つける。というかスーパーマーケット、そこでのカートを使ったダンスが見もの。羊を盗み、Surinamに行き、オランダ人に盗られて、コンスタンチノープルのPrince Ragostkiの宮殿で働く。そこでみな再会、パングロス博士にまで再会。そこでみな楽観主義を捨て、地道に働くことの幸せを知る。
途中からダンサーの一人にやたらうまいのがいることに気づき、半ズボンから出る脹脛の筋肉に釘付けだった。最後に紫のジャケットきてた小柄な男。
歌は主人公Ed Lyonとクネゴンデ役のFfion Edwardsが特に良い。このソプラノはサブキャストで今日だけの予定で得した気分。音楽も木琴の音が特徴的なダンスミュージックで、時折ヴォルテールのナレーターが入る以外はずっとテンポよく、全く飽きない。
予想外にステイリッシュで素晴らしい作品。スタオベしてる人もいた。演出James Bonas