幕があがると巨大な椅子の上にピンクドレスの女の子が一人。Olgaちゃんだー。人形に入れ替わって、小学生コスプレのマスクをつけた男たちが人形をひきずりおどして犯す。。。あの有名な悪魔の歌にのって!これじゃのちに彼女が宿す子がファウスト博士のものかわからないじゃないか。
Homoki、、、全然期待してなかったけど、ここまでとは。2011年の演出。
Olgaちゃんが歌い出すと一気にテンションあがる。Margueriteはなかなか難しいロールなのだが、軽々歌う。
ファウストに言い寄られ、届いた宝石箱を開けて陥落。椅子の周りに巨大なピンクのチューリップが飾られる。その上にのって合唱団と歌う。
冒頭の人形が裸でばらばらに解体されて転がっている。グロい。。。
白いドレスを血で汚した彼女が、白い椅子が倒れて重なった上によじ登って、高らかに歌い昇天!
オペラ「マルグリット」だった。この後、ファウストが地獄に堕ちるとかどうでもいい。ファウストと小さい鬼の角つけた悪魔も悪くなかったけど、ロールデビューの彼女が物語を掌握していた。Powerful, solid, & vivid Marguerite.
演奏もよかった。ハンブルグといえばドイツの地方劇場なりのもやっとした演奏が記憶にあるが、ケント・ナガノに鍛えられのか?今日の指揮はAlexander Joel。
ロンドンのあの美しいMcVicar演出でみたいなあ。
コロナ以降、出待ちはやめていたのだが、今日だけは特別に楽屋口に行く。ノーマスクでたむろってる常連が数人、、、歌手に病気移したらどうするんだ。一人遠くでマスクしてると、Olgaちゃんが気づいて手を振ってくれて、久々に話もできてよかった。