出だしはすごくよくて、とにかく美しくきらびやかな音に目頭が熱くなる。管楽器の音が割れてて、マイク通してるのかと思ったが、その後は落ち着いた。中盤は音楽がまあまあだが、非常に丁寧に演奏しているので面白い。Finaleは唐突に、キラキラと宝石が束になって天に昇って行くのがみえた。
すぐ終わってしまって、速攻で立つ。同じように速攻で立った人が何人もいた。広いホールのすごい地響に三回くらい呼ばれて出てきたPetrenko、オケのソリストを一人一人紹介して、自分は挨拶もせず、胸に手を当て、一度だけ両手を広げただけ。いつもにこやかな笑顔で謙虚、この人の音が美しいのはこの人が美しいからに他ならない。
マーラーは何回か聴いたことあったが、ごちゃごちゃしてて良さがわからんかったのだが、いろいろな音をまぜるのが斬新なのだと、Petrenkoが教えてくれた。
記録みてたら、彼の指揮は2003年に「Pique Dame」で聴いてた!異常にドラマチック、と書いてある。そうだったんだろうなあ!!