2022.6.16: Verdi "Don Carlo"

ハンガリー国立歌劇場、改装されてようやく中に入れた。すごい金ピカ!ウィーンに似てる。いい席は売り切れだったので、最上階の最前列、4EURしか払ってないが見やすかった。回りに人も少ないし。

遅れて始まった舞台は筒状のカーテンで覆われている。男女が二人待ち合わせて歌う。森のドン・カルロとエリザベッタか。写真みると、カーテンに森が投影されてたもよう。出てきた合唱団もアジアっぽい柄のドレス。

カーテン開くと階段舞台からスペイン王が降りてきて、エリザベッタは杖をついたスーツのおところドン・カルロの父の妻となるらしい。小姓がなかなかいい声をしている。

若い男女がドン・カルロが親友のポーザ侯ロドリーゴと黄色い旗を広げ、フランドルの新教徒たちを助けると。うーん、どっちも太い。。。階段の上の方で、本を丸めた大きな玉を乞食が運んでいる。

王妃の部屋、真っ赤な衣装の女官たちとさっきの黒い衣装の小姓、青いドレスのエボリが出てきて歌う。これはさらによい。小姓が女たちとくんずほずれつの。。。

黒いワンピースに花束もったエリザベッタがロドリーゴと話すのをエボリがきいて勘違いをする。ドン・カルロがきてエリザベッタに拒まれる。王と宗教裁判所長がきて、ロドリーゴに密偵を任せる。

ドン・カルロがエリザベッタを待っていると来たのはエボリで愛を歌うが、人違いとわかって、エボリは激怒。すごい感情の激しい歌とキャラがいいわ〜。全身真っ黒の蜘蛛みたいなダンサーたちが出てきてうごめく。

王と宗教裁判所長がきて、本を舞台下の火の中に投げ込んでいく。舞台前面に若い男女がいて、蜘蛛たちが抑えつける。合唱団は何か印刷した紙を掲げるだけ・・・。ドン・カルロが出てきて短剣をかざすと、蜘蛛たちが襲いかかり、ロドリーゴが止めたはず。男女たちは口から血を流している。

ここまで微妙だなーと思ってたが、ここで一気にテンションあがった!

老いた王が一人で歌う。宗教裁判所長がきてドン・カルロもロドリーゴも処刑しろと。蜘蛛たちが王に黒いコートを着せる。不貞を疑われたエリザベッタ階段の下で泣く。エボリが自分がはめたことを自白する。

逆さづりされるドン・カルロをロドリーゴが助ける。宗教裁判所長と蜘蛛たちがきて、ロドリーゴが打たれる。合唱団が来て、蜘蛛たちと戦う。

エリザベッタが乞食と話し、ドン・カルロと励ます。乞食はカルロ五世で、ドン・カルロは一緒に行っちゃたような?

現代的だが面白い演出だった。色の使い方も刺激的でうまい。演奏はだいぶ荒いが、同じテーマが随所で繰り返されるのがいいし、ヴェルディ天才!男二人の歌はまあまあだが、演技が残念だった。Keenlisideのポーザがいいらしいんだよなあ、まだ見られてないのだが。

STAFF & CAST


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