ちょっと時間も遅かったからか手頃な席がなく、割引きもしてもらえず。Abentkasseで一番安い立ち見を買ったが、売れ残ってたので座れた。安上がりですんじゃった。なのでまあ文句はないのだが。
舞台中央にベット、横たわる女、奥の置き時計から若い男が飛び出してくる。オックス男爵がきたので、メイドの格好をしてあしらう。舞台でずっと羽根つけた裸体の爺がウロウロしているのが嫌だ。天使なのか?夫人の控えの間には彫刻がずらりと並ぶ。白い羽根を頭につけたイタリア人のテノールが歌う。背景の張りぼて感が嫌だ。
2幕のフォン・ファーニナル家には前面に巨大な絵画が並んでいて壮観ではあった。下手寄りにベットがあり、若い女。そこへ銀の馬二頭にひかれた銀の馬車でばら騎士がやってきて銀のバラを渡す。馬の頭が動いているのでまさか本物の馬を銀で塗ったのかと思ったが、双眼鏡でみたら足は人だった。。。ど銀演出はENOでMcVicarがやってたから驚かない。
3幕、舞台奥に階段席が並んび、下手袖には楽屋があって、劇中劇のイメージ。中央のテーブルを給仕達がセットする。黄色いガウン姿のオックス男爵が、淡い黄緑のワンピをきたバラ騎士をくどく。警察が来て職質を受ける。公爵夫人がきて成敗し、若い二人の仲を認める。階段席には客人がばらばらといて、上空通路に合唱団が並んでいた。
このオペラの肝はこの後なのだ。愛する若い恋人を失った公爵夫人のささやかな失意。時計の振り子に座って奈落に消えていったのだが、時計の上に裸体の爺天使がずっと座っていたもので、時間?老い?が彼女を奈落に押し込むというニュアンスになってしまい、吐きそうゲロゲロ。
ハンカチどこー?
指揮はPetrenkoの後任でLPOにいたVladimir Jurowski、あかん。Petrenkoばりに盛り上げようとしすぎて雑、全く美しくない。ロシアの作曲家の狂気的な演目をやる分にはいいのだろうが、シュトラウスでこれは勘弁。
去年8月以来の久々のオペラだから、Barrie Koskyはやめとこうかと思ったんだよなあ。まあ、目当ては明日だ。気を取り直していこう。