2020.3: Beethoven "Fidelio"

当日になってKaufmann降板のメールがきて、持ってたチケットが高かったので、リセールに出したが、他にもリセールがたくさん出てて売れる見込みない。いちおロンドンに向かい、開演ぎりぎりまで待ったが、売れなかったので、自分でみる。代役はDavid Butt Philip、イギリスで何度かみてまあまあ。

幕には客席がライブで映し出されている。オペラ座の観客も物語の一部ってか。パパーノ先生の序曲、すばらしかった。

幕があがるとスペインじゃなくて、フランス革命、民衆たちがわらわらと物語を始めていく、テンションがあがる!

監獄門番Jaquinoが女Marzellineにつっかかる。女の歌はまあまあ。レオノーラが木の陰からみてたらしいが、わからんかった。

下手から部屋がスライドしてくる。下手がMarzellineのベットルーム、上手の部屋で父Roccoが若い男を迎える。これフィデリオこと男装のレオノーラ。Don Pizarro所長がきて、ベットルームに逃げると、Marzellineにしがみつかれてる。

Don Pizarroは不当に監禁している政敵フロレスタンを殺そうとしている。フィデリオは娘のためだとかなんとかRoccoを説得して、牢屋に行くことになった。

囚人たちが出てきて歌う。

休憩のち2幕。

中央にどーんと岩の牢屋。背景の壁は真っ白で、中央に黒い入り口が開いているだけ。岩の周りを椅子が囲み、オペラ座の観客に扮した黒っぽい衣装の合唱団がガヤをとばす演技しつつ歌う。

岩の中央で、足首を鎖につながれた白シャツ半ズボンの男が嘆いて歌う。それなりに歌えてたが、ここはKaufmannの泣きがききたいなあ。

フィデリオがRoccoと墓堀りにやってきて、男をみつけ、水筒を渡すと一気に飲み干す。フィデリオはRoccoにパンも与えていいかと聞き、与える。男は瀕死だ。

Don Pizarroが中央扉からきて、フロレスタンを殺そうとする。そこにフィデリオが立ちはだかるので、フロレスタンはレオノーラに気づく。

その時、中央扉から、冒頭の女Marzellineが銃をバーン!中央の岩にのぼって銃を掲げる。フランス革命仕様か!って、フィデリオがヒーロー兼ヒロインじゃないの?

レオノーラはフロレスタンを立たせ、フランス国旗をかぶって勝利宣言。彼女でかいな。。。

民衆がわらわらやってきて、Don Pizarroを倒す。死んではなかったぽい。オペラの観客の合唱団も前に出てきて、フィデリオもそこにまじって合唱して幕。

なんといっても、パパーノが百万人に一人の声といったLise Davidsen、すごい声量で文句なしの説得力。こりゃ体調不良のKaufmannが完敗だ。彼は初日から調子悪かったらしい。

彼女に比べるとみんないまいちに聞こえるが、Don Pizarro役のSimon Nealの声はよかった。

 * * *

17日の高いチケットも持ってて、Kaufmannでもう一回みたいけど、コロナ情勢も悪くなり、出る気がしない。。。次の公演前にリセールに出したらすぐ売れた。13日にも出なかったので、その後はリセールが出まくり、売れ残ってた。17日の公演は、結局コロナでキャンセルになった。

STAFF & CAST


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