2019.11.2: Rossini "Il Viaggio A Reims"

ペサロの若手公演でほぼ毎年みてる演目だが、いいキャストで見たかった。超絶アリアの役が10人くらいあるので、なかなか難しい。オーストラリアのサヴァティカル開始の翌日であるが、このシドニー公演を見つけ、歌手よさそうだし、売り切れだったがリターンをゲット。

白い舞台でヘルメットをつけた作業員がいっぱい。臙脂スーツの女が出てきて歌う。スーツの男と、白髪ボブのマダムも。これ、美術館のアシスタントMaddalena、技術監督Don Prudenzio、オーナーのMadama Cortese という超・読み替え!

fragileとかかれた箱がいくつかあり、開くと登場人物が次々出てきて歌う。みな絵画に関係あるぽい。彫刻だった人たちもいる。

帽子おばちゃんContessa di Follevilleは淡い緑色ドレスのドール風、歌はまあまあだった。

教皇ぽいBarone di Trombonok。茶色のスーツの骨董商Don Profondo、値札をつけまくる。

ギリシャ女神風の女がMarchesa Melibea、Don AlvaroとConte di Libenskofが剣を合わせる。額縁が出てきて、倒れたLibenskofがアリア。。。

暗くなってコリンナの歌が響き渡る。みな蝋燭をもってうろうろ。箱が出てきて覆いがはずされると、ただ三人の乙女が彫刻になっている。謎。歌に合わせて動き出す。バレエ・ダンサーだった。

なんかみんなパニックになって、ピカソの絵とか、犬連れた女とか、青いドレスの少女とか、パイプくわえたおっさんとか、人と絵画が続々出てくる中で合唱。最後はコンテンポラリ・アートの白い人。

絵画の修復をする白い白衣の男Lord Sidney。あ、修復してる絵画の女がコリンナか。絵画は布で抱きついたりできる。掃除の合唱隊の後、絵画の女がでてきて、男に絵の具をぬりつけたり。

スケッチブックを持った唯一普通の服の少女が一人いるのだが、それがCorinna。このIrina Lunguがめあて。ロンドンでのマルグリットが素晴らしかったIrina Lungu、今日もよかった。(メルボルンでは Ruth Iniestaだったらしい。)

半裸で腰に剣をさした少年Cavalier Belfioreにからまれる。(ローマではこれがJuan Francisco Gatellくんでエロいんだよ〜)彼は絵をみてた男の身ぐるみをはぎ、その服を着る。これでコリンナと同じ世界の住人になったらしい。

骨董屋がオークション、なんか壺とかのショーケースが出てきて。

教皇が「ランス行けない」言うと額縁だけ白い幕がおりてきて、重唱のち、絵画の人たちはその中に入って、王冠もってなにやら思いついた様子。

休憩のち後半。

ギリシャ女神が将軍ぽい男とくっつく。

衣装が運ばれてきて、絵画の人たちが着替える。

真っ白な衣装の合唱団が額縁にあがり、白い幕を下ろす。

と、大階段が出てきて、みな順番に歌った後、ポーズを取ると、ナポレオンの戴冠の絵画みたいな構図になって、あっけにとられる。Damiano Michieletto、やりやがった!

でも物語という意味では全く意味のない演出で、音楽を堪能する意味でも邪魔だったのでは・・・若い指揮Daniel Smithもよかった。他の歌手はみなまあまあ。

出待ちしたらその習慣がないのか、歌手は通り過ぎちゃうし(ちょっとこっち見てた黒髪の小柄な女だった)、警備員に追い出されて、指揮者にだけサインもらった。。。

ローマ公演をYoutobeでみた。

STAFF & CAST


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