舞台は中央の入り口と下手に塔があるだけ。あとは場面に応じて家具が出される。
まず合唱団がわらわら出てきて、メゾの少年と黒人デブの羊飼いが話す。母ちゃん出てきて、息子フェデリコがアルルの女に恋をして結婚すると言ってるが、私は知らない!(いきなりマザコン)小柄で金髪だが純朴そうな女の子がきて、秘かにその幼馴染みに片思いをしていたのでショックを受ける。
フェデリコは背の高いテノールで、声は出ているが割れてしまうのが美しくない。母の兄が調べてきて、アルルの女の素性に問題なしと、幼馴染み以外は祝福する。羊飼いが幼馴染みを慰める。
ガラの悪い男がきて、俺の女に手を出すな!と。証拠に手紙を見せる。フェデリコはそれを見て泣き歌う。
2幕。フェデリコは行方不明らしく、母と幼馴染みが探している。母は幼馴染みの女の子に、息子が好きなら告白して慰めてやって!(どんだけマザコン)
二人去ったのち、フェデリコがふらふら歩いてきて、羊飼いと弟が見つける。羊飼いが昔の恋バナで慰める。この後のフェデリコのアリアが有名らしい。声が割れてた。。。
幼馴染みちゃんに告白されて、婚約した。
休憩でコーヒー注入のち3幕。
舞台にはタキシードズボンのフェデリコがいる。中央の入り口から臙脂のワンピースの女が現れ、客席に背をむけて、左手にグラス、右手に煙草をもって、フェデリコを誘惑する。
でもそれは幻影で、合唱団がわらわら出てきて、結婚式の準備をする。臙脂のワンピースの女も平凡な服を着せられていた。上手の方で飲んだくれてる男とかもいる。カフェインのおかげで細部が見える。。。みな帰った後、幼馴染みちゃんが、あなた幸せ?(=昔の女は?)フェデリコはもう昔のことだと言って、下手で幼馴染みに膝枕。
またガラの悪い男がきて、羊飼いに、俺はアルルの女と同棲してるんだ、結婚するんじゃない、陵辱するんだ〜。それをきいたフェデリコは一気にキレて、手がつけられない。
みな退場した夜、母が一人で出てきて、息子にもしものことがあったら自分も地獄へ行くと・・・弟の方が慰めに来て、あなたも大きくなったのね、と。そっちにはあまり関心がないらしい。
フェデリコが一人で下手寄りの塔の上に現れ、銃口を喉にあてる。母と幼馴染みちゃんが下から声をかけると、銃の引き金をひき、かつ塔の上から背後に落ちていった。塔の裏にまわった母は、両手を真っ赤に血に染めて、呆然と戻ってくる。
いやー、究極のベリズモだな。魅力的なアルルの女とやらは一切登場しない。庶民が大騒ぎして一人自殺しただけ。1ミリも心が動かないんですが。暑いからかな?
指揮者が嫌いだった。ゲイっぽい若い男なのだが、なんか雑。