開演前にまた現代的な舞台が見えている。舞台三面、本がぎっしりつまった赤い本棚。いったん幕が閉まって音楽が始まる。オケピに指揮者はいない。舞台裏に別のオケがいるのか。
幕が開くと、家具が出ていて、現代服の男女がパーティをしている。金髪女が男(ナラポート?)に話しかけて、カウンターテナーが応えたり。
最初、その女がサロメなのかと思ったが、サロメ(Marlis Petersen、初見)は赤いワンピースに黒髪ボブの女だった。最初は歌がかなり怪しかったが、少したつとよくなって、高音もちゃんとでている。声が細くていまいち迫力はない。
ヨナカーンは小太りの爺(Wolfgang Koch)・・・歌はまあまあ。
ナラポートがイケメンのPavol Bresliなので、サロメに片思いし、パシリになって、自殺してしまうのが重要な物語となっっている。その後の転換時の音楽、Petrenkoが異様に盛り上げて、きいたこともない重厚な音を響かせていた。
白いユダヤ帽子をかぶったヘロデ王がきて、パーティの準備が始まる。舞台面にテーブルが並び、みな客席を向いて一列に座る。「最後の晩餐」みたい。
王が頼んでサロメが踊ることに。テーブルは片付けられ、舞台が左右に割れる。背後に馬の映像が流れて、サロメがダンサーと中央で現代舞踊をする。あまり美しくない・・・7枚脱いでくのもわからない。でもこの部分最後のところでまたPetrenkoが重厚な音を響かせる。
その後はヨカナーンの首ほしーと言って、小さな木箱をもらっておわる。生首でてこんかった。サロメが殺されたのもわからなかった。