2019.4.29: Britten "Billy Budd"

スモークの中、艦長Edward Fairfax Vereが過去の悲劇を回想して悔いる。

舞台いっぱいが甲板になる。水夫たちが帆をひいて歌う。舞台中央の溝には水がはってある。水夫同士の喧嘩が始まり、誰かが引きずられていった。

憲兵曹長John Claggart艦長ほか三人の士官が、三人の新人の審査をする。一人目は腹の出たおじさんで、徴兵反対とかばかり言っている。二人目は覇気のない男。三人目がビリー・バッドで、捨て子で吃音になるが、美しいのでおっけー。もうすでにその気配が・・・

でもビリーが「Rights of Man」を歌うとその思想に危険を感じ、Claggartは衛兵伍長Squeakにビリーを監視しろと言う。

ビリーは鞭打ちの刑を受けた水兵を助け、古参の水兵Donaldに曹長がひどいときく。

舞台は二階建てになっていて、二階部分が艦長の部屋になっている。奥のバスタブに入っていた艦長がバスローブを着てラウンジに座る(Peter Pearsの役だから)。他の士官たちがきて話す。下からは水兵たちの歌う声が聞こえる。

船の下の方では、ハンモックで水兵たちが寝ている。伍長が寝台をあさっていたので言い合いになる。

船の上、Claggartがビリーを陥れるため若い水兵に金を渡す。でもビリーはそれにはのらなかった。

休憩のち後半。ClaggartがVereに水兵たち(ビリー)が暴動を起こそうとしていると告げると、フランス軍艦が接近し、攻撃を開始するが船は遠かった。船は嫌な空気に包まれる。

艦長室にビリーが連れてこられる。暴動の件を問われると、ビリーは吃音を発してしまい、横にいたClaggartを殴り殺してしまう!他の士官たちが来て、絨毯がしかれ、裁判が行われる。またビリーはうまく弁解ができず、Vereも助けずに死刑になる。

ビリーが甲板で死刑を待っていいる。他の水兵に抗議すると言われるが、Vereに見捨てられたからもういいと。

最後は一人で絞首刑となった。エピローグで艦長がまたなんか言っておわる。

展開早く動く舞台がよかった。にみた演出では男達多すぎで区別がつかなかったのだが、この演出ではキャラが立っていて、物語を楽しめた。ビリー(Jacques Imbrailo)も綺麗系のマッチョだったし。Boltonの指揮もよかった。

STAFF & CAST


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