白い軽装の男女が50人くらい舞台にいる。一人の男が数人の頭をなでつつ、小さい木の色の箱をもって舞台前方に座る。音楽が始まると服を脱ぐ。全裸かと思ったら肌色の下着をつけていた。体に青のペンキを塗りたくり、男女ペアになって抱き合いながら、舞台の前の方に横になる。ラインの川か!!
開演前から白い人たちの間をうろうろしていたエメラルドグリーンのワンピースに金髪ロングのラインの乙女たちが歌う。乙女たちの歌がうまい。二人は美しいのだが一人だけ太い。。。
黒いジャケットを着た胸毛男アルベリッヒがやってきて、乙女たちにからかわれる。数人の上に金色の人がのった塊がでてくる。胸毛男が金色をさらって逃げる。
舞台全体の床が斜めに傾き、人々が起き上がり、舞台後方に並ぶ。数人かはさらに一段高く並んで、山になった。黒いスーツに槍をもったWotanと、黒いワンピースのFrickaが出てくる。神々はみな白髪らしい。あと二人の神(Donner, Froh)も青っぽいスーツに白髪だった。
水色ワンピのフリッカは美の女神、あまり美しくない。。。追いかけてきた巨人たちは青の人々が組み合わさった立方体に乗ってでてきて、そのあと巨大な青の上着をつけて、黒子二人が座って足になって、しっかり巨人になっていた。
杖ついて真っ赤なスーツのローゲは火の神、甲高い声で歌う。フリッカを褒美として巨人たちに神殿を立てさせる案を出した張本人なので、もっと濃い方がいい。またローゲ案で、Wotanは地下の国へ!
ここの音楽が熱かった。字幕とともに床と天井が動き、背後に影絵のように金属音と働く小人たちがみえる。アルベリッヒと弟ミーメがなんかもめている。このへん、あらすじ忘れてたが、Wotanとローゲがミーメからアルベリッヒの魔法のかぶり物(ただの金属でできた帽子だった)の秘密を聞き出し、蛇に化けて自慢させたあと、蛙に化けさせてつかまえる。
また熱い音楽と字幕で山上へ。また人々が並んで山をつくる。
神々がアルベリッヒを脅すと、奈落から金塊のつまった部屋があがってくる!指輪は渡せないと拒んだが、取り上げられると呪いをかける。ローゲは退屈そうに部屋の上で寝転んでいる。
巨人たちがきて、フリッカの代わりに金塊を渡せと。指輪も渡せと。拒んだWotanだが、白髪の老婆エルダ(智の神)に説得されて渡す。すると巨人は金塊部屋に入って弟が兄を殺してしまう。呪いおそろしや〜
人々が金銀の板をもって並び、その下にスモークがたかれて、霧と風を演出。新しい城に入っていった、はず。ローゲは神々の黄昏を予言。ラインの乙女たちもきて嘆き歌う。
最初から最後まであっという間だった。Petrenko指揮は、細かい音までしっかり響いていて、聞いたことのない音楽のように聞こえる。
歌手ではアルベリッヒとミーメがよかったので早くも人間の勝ち。Wotanも悪くはなかったけど、Terfelで聞いちゃってるからなあ。ラインの乙女もよかった。