2017.5.1: Franz Liszt/John Lanchbery "Mayerling"

音楽はリスト、といっても、現代の作曲家が既存のピアノ曲をかき集めて編曲しただけなので、音楽では盛り上がらない。

振付がKenneth MacMillan、「ロミジュリ」と同じ人。ロンドンのバレエから私を遠ざけてくれた器械体操なのだが。題材がいいからか、キャストがよかったからか、物語性があってよかった。

神経質そうな小柄の金髪王子Steven McRaeのほぼ一人舞台。

1幕、結婚式で金髪の新妻Stephanieを放置して他の女たちと踊りまくり。人間関係がわからん。ハンガリーの反政府主義者4名とも踊る。4名のうち一人だけ衣装の裾が赤い人がチーフなのね。

暗転のち、元愛人の東洋人のおばちゃんLarischがよりを戻そうと踊るがそでにされる。暗転のち、王子が誰かの部屋に行って嘆く。あとで見たら母だった、ってエリザベートか!暗転のち、ようやく新妻の待つ寝室に行ったら思ったら、ひっぱたいてひきずりまわして、、、いきなり拳銃バンって鳴ってびびった。

休憩のち2幕、酒場にやってきた王子一行、また新妻を放置して愛人Mitzi(身分低そうなドレス)と踊る。空気よんだ運転手がコミカルに踊る。酔っぱらって、愛人はハンガリー4名と踊って、嫉妬して、オレと死んでくれ!どんびきされて、愛人は迎えに来た人と帰ってしまった。王子は警察が来たのでソファーの影に隠れたまま。

暗転のち、馬車がきて、おばちゃんがもう一人の現愛人Vetseraの娘Maryを連れてくる。暗転のち、Vetsera宅で作戦会議。おばちゃんがカード占いで詐欺してMaryをけしかけ王子に手紙を書かせる。現愛人である母が超びみょーそう。

暗転のち、皇帝フランツ・ヨーゼフの誕生日会。Stephanieが妹と踊ったり。エリザベートとはダブル不倫中。皇帝の相手がピアノ傍らに立ち、歌い出した!オペラで劇中バレエはよくあるが、その逆なのね。ダンサーにまざるとたしかに一人だけ太い。

後方で映像のしょぼい花火があがって皆が窓辺に集まると、エリザベートが愛人と逢い引き。それを見てしまった息子である王子。鬱になっていると、またおばちゃんが来て、Maryに手紙をもらったんだって?

1幕と同じ寝室に女がやってくる。オーバーを脱ぐと黒のシースルーのドレス。王子がさらに上半身を脱がせるが客席にはみえない。いよいよMaryとの逢い引きダンス。器械体操が妙にエロかった。上手のテーブルにはおもむろに拳銃があり、最後は二人で抱き合ってこめかみにあてたところで幕!

休憩のち3幕。パンフに詳細なあらすじがあってすごく助かったが、最後は読まずに見よう。

幕があがると狩り場?動物みたいなのを重ねて集めてた。皇帝夫妻がそれぞれの愛人と、あとほかに親族もやってくる。すっかり髪はボサボサ、アイメイクがっつりの王子がいきなりバンと誰かを殺してしまった。

うなだれる王子を東洋人のおばちゃんがなだめていたが、おかん=エリザベートに追い出された。続けてMaryが入ってきて、一緒に死んでくれーと踊り、Maryが空砲を撃つ。え、終わった?まだ?

場面かわって、テーブルで王子が友達と飲んでいる。運転手がMaryを連れてきて、面白いことやれと言われて面白く踊る。ここは冗長。早く二人の結末を見せてくれ!運転手を帰らせ、王子はモルヒネを撃ち、また二人で踊る。背後にはベットが白い衝立で囲われている。最後は衝立の向こうでバン!

王子だけが出てきて、ちょうど友達が来るが、追い返し、自らも衝立の向こうでバン!同時に衝立が客席側に倒れ、赤いバラ一輪を持ってベットの上に倒れているMaryと衝立との上に王子。

エピローグ、は、プロローグと同じ場面。暗闇に横殴りの雨が降りしきる中、棺桶に女の遺体だけが秘かに入れられ埋葬された、ハイリゲンクロイツに。あの修道院行ったよ〜。

東洋人のおばちゃんは小林ひかるという日本人first solist。踊りも演技も良かったと思うけど、こうして並ぶと顔が。。。そういう役だからいいのか。。。

STAFF & CAST


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