バレエは2012年にロンドンで見てスポーツだと思って以来。この演目は物語性があるらしく、前にミュンヘンでみた同じミンクスの「バヤデルカ」もよかったので。
冒頭、黄土色の服を着た背の高いおっさんが本を読んでいる。小男となんか話してでかける。おっさんがドン・キホーテで小男はサンチョ・パンサ、二人ともダンサーじゃないのね。
場面かわって町中、華やかに舞い踊る。主役は宿屋の娘キトリと床屋の息子バジル。キトリの親友二人も黄緑と深緑のスカートで目立つ。背景は一段高くなっていて、そこでもロングドレスの人々が踊るので、すごい壮観。
娘の父がやってきて邪魔をする。父の勧める水色の王子服の男がやってくるが、娘はそれをふって駆け落ち。後半、ドン・キホーテと従者がやってきて、コミカルに踊り、読んでた本のドルシネア姫だと思い込んだらしい。王子と姫っぽいドレスの別の組みが出てきて踊る。
休憩のち2幕はロマの宿営地。スペインぽい衣装の女ダンサーが踊る。
場面かわって、風車が並び、ドン・キホーテが敵と勘違いしてつっこむ。
キトリが親友二人とクラシックな白いバレエドレスで踊る。三人とも微妙に衣装が違うのだが、どれもきれー。淡いピンクと水色のグラデーションになってるやつか、純白でキラキラがいっぱいついてるやつか、悩む−。キトリの連続ターンとかなんだか難しそうなのが有名なの?
父がきて、娘を連れて帰ろうとするが、バジルは狂言自殺をする。自分の上着を床にしいてから、ナイフで大仰に胸をついて倒れる。これで父の許しを得たらしい。
場面かわって、結婚式。華やかで美しかー。ドン・キホーテはまた旅に出たらしい。
ドン・キホーテのことは全くわからなかったが、とにかく舞台も衣装も文句なく美しくて大満足。カーテンコールも美しくうっとり。これぞボリショイって感じ。ボリショイ何だかしらんけど。スポーツな感じはしなかった。これならいける。