白い舞台に家具(ベット、ドア、船、買物カート、椅子3脚)がおいていあるだけの舞台には期待したけど、最初20分くらいがオケの長音に台詞の独白が延々と続いてめちゃくちゃ退屈した。
ようやく物語が動き出してからは割とよかったけど。ゆっくり回転する舞台と、天井を動く大きな明るいライトで、影をつくるだけの舞台もなかなかだった。
男がここはどこだ?とかいうだけの男Olaiは、自分の子供の出産をまっていた。ドアから助産婦が母子共に健康であることを告げるが、男は漁師にするとか言うだけでなかなか中に行かない。
場面かわって、老いたその子Johannesが、死んだ妻と話をするが、手が冷たいとか言っている。娘Erna(ソプラノ)が尋ねてくる。旧友Peter(テノール)とも話をし、船にのって漁に行こうとする。かつてのように互いに髪を切ってやりたいが、お前にはできないとか言われる。再び娘が、買物カードを押して通り過ぎるが、父に気づかない。そのあと娘は、事態を察知し、ドアの前に立ち尽くす。
台詞は英語に翻訳されてたが、歌はドイツ語。Ich bin totとかHand ist kaltとかいうだけのドイツ語は字幕をおわなくてもわかる。通常の字幕の他に、舞台の背景にも大きく白い文字で映し出されていた。
冒頭の台詞はマイクがうるさかったが、歌になってからは意外と高音系の普通で、普通に楽しめた。