ジークフリートが紐でつないだ人間(熊)を連れて帰宅。熊は割と自由で、紐が届く範囲で家の中に入ったり、ミーメの本を読み漁ったりしている。
ジークフリートは渡された剣を速攻で膝で追ったり、ビーチチェアを投げたり荒れていたが、ミーメに自分の素性を教えられてちょっとおとなしくなった。
朝になり、下手から彫刻に光が差す。S-bahnでヴォータンがやってくる。胸の十字のタトゥーを見せたのち、頂上にあがったミーメと謎かけ。
彫刻の上部全体に光がわたり、ミーメが車中で熊と料理にはげむ中、ジークフリートは機関銃を組み立て、ノートングを打ち直す。ここでコンコンの歌。出来はまあ普通。
映像がなくて物語を楽しめた!休憩のち2幕。
舞台が回るとベルリンのアレクサンダー広場、仕事終わりのキャバレーの女たちがもらった下着や化粧品を投げ散らかす。赤い特徴的な壁のキャバレーの下にはポスト、その前に天球儀の時計があり、その横にU-bahnの駅がある。駅の上には液晶テレビで映像、でもこれは舞台に溶け込んでいるのであまり気にならない。
ラシュモア山でミーメを待っていたアルベリッヒがヴォータンと会話。ヴォータンには星のタトゥーもある。このあと、おもむろにシーツが広げられまた映像が始まったのですごいテンション下がった。。。熊が小さなリフトに乗って頭像のメンテナンスをしてた。
巨人の生き残りファーフナーがU-bahnでやってきて、歩いてラシュモア山にまわる。そこでジークフリートが機関銃をぶっぱなして殺す。ヴォータンが頂上で小さなソ連の旗を立ててたような。
アレクサンダー広場でジークフリートが鳥のでかい羽をつけたキャバレーの女と親しくなる。ゴミを叩いて演奏をしていたがうまくいかず、水たまりではねたらホルンの音がでた。
やってきたミーメに弁当のスープをもらうが捨て、小さいナイフでざっくり殺し、わざわざ椅子に座らせて、ビニール袋のゴミをかけていた。残酷すぎ。。。
ジークフリートは細い階段をあがってキャバレー前の踊り場にでるが、鳥ちゃんは羽根がひかっかって地下鉄側の大きい階段しかつかえず、行っては逃げられの小芝居をくりかえす。
ようやく追いついた鳥ちゃんとジークフリートが地下鉄の入り口の脇で。。。そんな関係とかしらなんだが映像で大写し。てかこれからブリュンヒルデに会いに行くんだろ!
休憩のち3幕。アレクサンダー広場にヴォータンがやってきて、後からきたエルダと一緒に、駅前のカフェでボール一杯のパスタ(まずそう!)と数本のワインを出され、領収書をふみたおし。ウェイターは熊だった。ワインでヴォータンのシャツがピンク色に染まる。
エルダは黒のミニスカートで足は綺麗だが上半身はやはりデブ。歌もかなりいまいち、初日はよかった木がするのだが。
ラシュモア山の頂上でヴォータンとジークフリートが会話。ヴォータンは上手奥にあがってしまったので声がきこえない。ジークフリートが中央で、ヴォータンの槍をあっさり膝でおる。
その後、森の道を進むイメージの映像。位置的に半分しか見えずわからん。
前回の炎に包まれたバクー油田とどうつながるのか、回転舞台に新しいセットがなかったので、難しいとは思うが、つながったら面白いなあと思ってみていた。
でも、ブリュンヒルデはラシュモア山の、ミーメの家の残骸の脇の、緑のビニールシートにくるまれていた。。。
ジークフリートは最初、死体かと思ったが、生きてて起き上がったのでびっくり。二人で階段を駆使しつつ、愛の合唱。二人とも温存してたのかってくらい声がでてる!
二人は愛の力で?舞台中央の洞窟をぬけ、アレクサンダー広場に出られるらしい。ジークフリートはポストはちょっと仕事してた。その後、ブリュンヒルデはポストにあったウェヂングドレスに着替える。
その間にワニが三匹、広場にでてきたが、ジークフリートとブリュンヒルデは熱く歌いながらめげない。ブリュンヒルデが突いた傘も食われてしまったが、ジークフリートが睨みをきかせて、めでたしめでたし。後ろの方で鳥ちゃんが襲われそうになりながらも逃げていた。
二人の歌が素晴らしかった!!!こんなに出来のいいの聞いたことない。ずっと不満たらたらだったが、バイロイトに来たかいがあった。
ワニはともかく。何故ワニ。前回は鳥ちゃんが食われたらしい。それは残酷で嫌だ。傘が食われた方が面白い。鳥は食えるけど傘は食えないし!
好きかと言われたが嫌いだが、やっぱりプロの仕事、それぞれの舞台はよく作り込んでいて、そこでの芝居は面白い。今回はカメラクルーもいなかったので映像もそんなに気にならず。ただ、舞台間のつながりがないのが難点。最終回で回収するのか?
カーテンコールで、歌も演技もよかったミーメにかなりのブーがでていた。何故。ユダヤ人だからか!?