幕があがると思いっきりローマの教会。ロココな祭壇に宗教画。でも登場人物の衣装はやや現代的。トスカも青い膝丈のワンピース。カヴァラドッシの絵に文句いって帰り。カヴァラドッシは政治犯の友人を助ける約束をする。
村人たちがわからわ入ってきてコーラスしたのち、兵士たちが出てきてかかげた旗が真っ赤なナチの旗!!!これ舞台上ではためくのを実際に見るのはショックだわ・・・
しかもこのシーン背後でずっとバーンという音がなっていて、「カルメル修道女の対話」みたいだった。。。すごい攻撃的な演奏で指揮者が嫌いだった。盛り上げてはいるんだが、これはロマンチックなオペラだよ?
スカルピアがナチの将校という設定。二幕のオフィスにもナチの垂れ幕が飾られている。女将校もいるが、上着のボタンをはずして胸をさわるセクハラ。カヴァラドッシが連れてこられて上手で拷問を受ける。トスカは灰色の背中が開いたセクシーなドレスで、スカルピアの誘いを拒み続けたあげく、果物ナイフでぐさり。死体から握っていた命令書を奪い、ナチの垂れ幕をかぶせて去っていった。
三幕の冒頭で歌う少年は星をつけていた。寝転んでいた人々が壁の向こうに連れていかれる。カヴァラドッシが将校に指輪を渡して、恋人に手紙を書かせてくれと頼む。黒いワンピースのトスカがきて、私たち助かるのよーと。撃たれたら倒れるフリすればいいのよーと。
やってきた兵士たちが上手に並んでババンと銃声をならす。去り際に小銃でもう一発撃とうとした兵士を上官が制止する。兵士たちが去った後、カヴァラドッシがほんとに撃たれてしまったことに気づくトスカ。
スカルピアを殺したことがばれて兵士たちが追ってくる。階段をかけあがって壁の上にあがったトスカだが、壁には鉄格子があって投身自殺できない!兵士たちにババンを撃たれて死んだ。
これは3時間休憩2回カットなし。オペラはやっぱりこれくらいないともの足りない。さすがに夜には泣きじゃくる赤子もいなかった。メイン歌手は三人ともよかった。Amanda Echalaz(初見)はガラでも見て、ロンドンにもトスカ歌いにくるらしい。
この三作品みてわかったことは、最近のOpera Australiaの芸術監督は、ゲイでドイツ嫌いということ。歌手は割といいのに、政治的で、物語ぶちこわし。残念。