2幕。黒いドレスの侍女たちがぞろぞろ出てきてコーラスのち、侍女ジョバンナが女王に王との不倫を告白し、最初は怒っていた女王が最後には許す場面。二人とも黒いドレスだから、どっちがどっち?ってくらい、女王(Serena Farnocchia)の歌がいまいちだった。
王ヘンリー8世はハゲにロン毛でマッドな感じで女王を責め立てる。女王の味方(兄と元恋人)に続いて侍女も。裁判所の男達も黒い服装。舞台も黒く、背後に半透明のガラスが並んで後ろから光をあてて格子や影絵を映すだけ。
最後はロンドン塔の牢獄。女王が乳母車に乗っている。ピンクのネグリジェ、今日の色はこれだけだったらしい。乳母車で狂って歌っていたが、兄と元恋人が死刑になったことを知って正気を取り戻して詫び、真っ赤な上着をまとってから、歌い尽くして暗転。首チョンパなし!
最後の歌はがんばっていた。開演前に風邪だというアナウンスがあったらしい。カーテンコールでは、やりとげたという風に額の汗をぬぐう仕草をしていた。カーテンコールで抱き合う女王とヘンリー8世に観客から大拍手。
演奏は音の悪い劇場の割に結構よかった。舞台は暗すぎて演出もいまいち。