一日目はフルオーケストラを従え、ソプラノ、メゾ、バリトンとの合唱が多かった。 ガラコンにしてはキャストが弱い。「シンデレラ」とか「愛の妙薬」とかから数曲ずつ、演技しそうな勢いで和気藹々と歌ってた。最後は最近本人がはまってるらしい「リゴレット」から、えらいクリーンなマントバ公爵を歌ってた。でも「女心の歌」はなし。
アンコールは4人で出てきて、珍しい「O Sole Mio」と「la traviata」の「乾杯の歌」!フローレスがこんなの歌うの始めてきいたよー。メゾとバリトンはよかったけど、ソプラノは無名でいまいち。なので、椿姫よりアルフレードの方が自信満々で面白かった。
二日目はピアノのみで、一曲も同じのをやらなかった!!!ヘンデルではコロラトゥーラのお手本のような、上体が全く動いてなくて力が入ってない。この人は今はベルカントの筆頭だけど、老後はいいヘンデル歌いになるかも(イギリスの新聞では英語もまあまあ歌えてた、なんて嫌味を書かれてた)。
後は最近はまってるらしいマイヤーベア(曲は違うが一日目もやってた)、、、、超絶技巧はいいんだが、メロディがいまいち面白くない。やっぱロッシーニ歌ってほしい。。。後半は、去年のコンサートでもやってた、母国語スペインのマイナーな(オペラは駄作ばかりらしい)作曲家のアリアを数曲。最後は「ロベルト・デヴリュー」を軽々と。
二日目も一番盛り上がったのはやっぱりアンコール。「マルタ」のあと十八番の「連隊の娘」で閉めるかと思いきや、また出てきてロッシーニ歌って、それでもスタオベで拍手が止まらなかったら、また出てきてアンコール4回!!!明日は奥さんの誕生日だからと「ロミジュリ」。うらやまし〜
Masterclassと題されたこの日は、若手歌手の公開指導だった。フローレスは全く歌わなかったけど、蘊蓄満載で、冗談だか本気だか微妙なちょいブラックなネタを挟みつつ、あのすっとした顔に似合わずの語り屋さんぶりを発揮してた。大好き。