2013.2.9: Tchaikovsky "Eugene Onegin"

2011にロイヤルの芸術監督に招聘されたデンマーク人のKasper Holten、2009年のコペンハーゲンでのリング演出が伝説らしい、の、就任後初作品。

かつ、私の元お気に入りオペラ歌手、Simon Keenlusideがタイトルロール(ファンサービスが悪くて降格、というか他にお気に入りができただけ)。

ということで、楽しみにしていたのだが。もちろんちょっといい席をとって。でも事前にみたメイキング映像に違和感を覚えた通り、、、いまいちだった。Keenlysideと思いっきり対立してたもんなあ。

四本の豪華な柱をどーんとすえた舞台はいい。金かかってそうだ。これまた重厚な扉が開くと、田園か吹雪など、さざまなな映像が背後にみえる仕掛けもいい。だが、主役二人にそれぞれの若い姿のダンサーを割り当て、それも女性二人は真っ赤、男二人は真っ青の同じ衣装を着せて、それぞれが自分の過去を俯瞰する、なんて、説明過多!!!他の登場人物は地味は色の衣装なので目立ちすぎ。しつこい。

白いドレスのタチヤーナが柱の戸棚から手紙を出して思い出している。本好きで人見知りだった若い頃の自分、妹オリガ(淡い黄緑のドレス)の恋人レンスキーの友人のオネーギンに出会い、手紙を渡すも、これはなんだと邪険にされる。

パーティに来た群衆は黒い衣装で舞台前面に集まって歌い、赤と愛のダンサーが担がれる。

パーティに来たオネーギンは、とダンスを踊りまくり、恋人がキレて決闘だ!と。

赤い方のダンサーは柱の上の方に体育座りでずーっと舞台にいる。しつこい。

2幕、オネーギンが出てくるが、これは優待離脱の方だ。扉が開くと吹雪。絶望したレンスキーが折れた木の枝をわざわざひきずりながら登場。しつこい。若いオネーギンが出てきて、Keenlysideが止めるのも聞かず、ばーんと撃って殺してしまう。

で、レンスキーの死体はずっと舞台面に残る。しつこい。

若いダンサーが次々でてきて、Keenlysideと踊る。抱くと女はみなばたばたと倒れて死んでしまう。放浪生活の象徴だが、このシーンは素敵。ファンサービスか?

時が流れて、オネーギンは別邸で、おっさんと話しているタチヤーナを発見。後で扉を開け閉めしてこっそり逢い引きするも、旦那を裏切れないとばっさり振られる。なんで人生だ!

STAFF & CAST


目次に戻る