2012.10.19: Stravinsky "The Rake's Progress"

最初から最後まで裸体いっぱいだった。。。そういう物語なんだが。フランスだし。

前売りは高いのしか残ってなかったので、当日券10EUROをゲット。最上階で遠いけど、舞台が全部みえるのはありがたい。が、正面部分の前売り席と壁で仕切られていて、空気がよどんでいるのが嫌だった。集中できない。。。

1幕。舞台は金属の足場で仕切られていて、中央のスペースにベッドがあり、主に物語が展開する。

ベットに横たわる男女、男が起きて服を着る。ほんとに脱いでた?娘Ann父Truloveがきて、仕事を世話しようとするが、男Tomは言うことをきかない。

真っ黒なスーツの悪魔Nick ShadowがきてTomに「あなたの叔父が死んで、遺産が入る」と告げると、Tomは「遺産を手に入れて迎えにくる」と言って、遺産相続手続きのためにロンドンに行ってしまう。Nickは「私はあなたに一年と一日仕えるので報酬を後でもらう」と言い、観客に「放蕩者の遍歴が始まる」・・・

場面かわって、ロンドンのMother Gooseの売春宿。真っ赤な照明の舞台いっぱいに黒い下着姿の女たちとスーツ姿の男たちが踊る。鎖につながれ黒くペイントした裸体の男もいる。NickTomに砂時計の砂をかけていた。

幾組もの男女のカップルができてご乱交。。。って男男のカップルもいるじゃないか!三人とかもいるじゃないか。。。ベッドではTomが二人のおねーちゃんを相手している。おねーちゃんはめっちゃ胸だしてる。別の二人の男も加わって、、、

Truloveの家。Annを置いて半年戻らない恋人を迎えに行く決心をする。Annは太ってる?と思ったら妊婦設定だった。

2幕、ロンドンのTomの家。贅沢な生活に飽きてきたTomが幸せがほしいと言うと、Nickはサーカス・スターのトルコ女Babaとの結婚を勧める。

ちょうど結婚式の日、Annが乳母車を押して迎えにくると、二人の乗った車が帰ってきて、Tomが結婚したことを知る。銀色スーツのTomは中央階段をあがってベットのある自宅へ。階段の両脇には白い円形の羽つけて胸だしてるサーカスの女が二人。。。でも実はBabaは金髪にヒゲの生えた巨体の女だった。

TomBabaがうるさいのでカツラを被せると動かなくなった、はず。この描写、覚えてない。

TomNickが星の下、電飾のついた車輪に乗ってなんか楽しそうにしている。石がパンに変わる機械、の意味だったのか!

3幕。そんな機械があるはずもなくTomは無一文になった。競売人SellemがカツラをはずすとBabaはまた動き出した。またAnnがやってくると、Babaは身をひくことを決意し、Nickに気をつけろと忠告する。

墓場。こちら側を向いて観客が並ぶ劇場だった。NickTomに報酬をせまる。Tomが金がないと言うと、魂で払えと。二人はカードで賭をして、Tomは負けそうになるが、Annの声に救われて勝つ。が、Nickは死ぬ前に呪いをかけた。

最後は精神病院。下手寄りに白いベット。AnnTruloveがやってくると、医者がTomは気が狂って女神を思い続け、アドニスと呼ばなければ返事もしないと伝える。白い病人服をきたTomはその通りで、Annにヴィーナスとすがりつく。でも二人は去り、他の患者がアドニスが死んでしまったと歌う。

どよーん。疲れた。ところが!カーテンコールがよかった。5人が出てきて、それぞれなんか歌って、華やかだった。Annは「愛と美で放蕩は救えない」、Babaは「男とはおかしなもの」、Tomは「放蕩者にならぬよう気を付けろ」、Truloveは同意する。そしてNickが「怠惰なあなたのために、悪魔は仕事を見つけてやってくる!」と歌ったらしい。

物語はよかったけど、演出も悪くなかったけど、いかんせん音楽がいまいち。

演出Olivier Pyはフランスの劇作家らしい。日本でもロミジュリやってた。カトリック&エロ(ゲイ)がテーマらしい。。。

STAFF & CAST


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