2012.6.23: Puccini "La boheme" #5

この物語にはミミの自己主張が必要なんだと思った。Angela Gheorghiuのミミにはそれがあった。わざわざ人んちに来て具合悪くなって誘惑し、つきあうと束縛が強すぎるからと別れ、また瀕死になってやってきて死ぬ、という迷惑きわまりない自己中女を「薄幸の美女」として納得させるには。

でも歌がうまかったのは断然Roberto Alagnaだー。一人、声量もでかいし、迫力あった。顔にはちょっと皺も増えたが。Alagna様と呼んで差し支えない。

1幕の「私はミミ」を聞いた後、2幕は華やかで楽しいのだが、いつも3幕が退屈する。だが今日は、好きだけど別れるというのを、この二人は、実生活もあってか、えらく熱演していて、なんか感動した。3幕で盛り上がるとこのオペラは成功なんだと思う。

STAFF & CAST


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