1幕は4人の男が暮らす家。下手に斜めにかかる二階が画家のスペース、天井がガラスで明るい。下手の螺旋階段を下りると、一階にはベットやらテーブルが置いてある。中央の玄関から人の出入りがある。上手側の壁に窓、ここからも光が入る。よく作り込まれた貧しい家だが、光が入って明るく、いい感じ。
2幕は町で、中央のスペースは人々が埋め尽くし、両脇に高い建物が並び、そこの屋上や窓にも人がいる。竹馬の大道芸人が二人でてくる。華やかで迫力がある。
後半は、下手にあったカフェ内部が中央にせり出てきて、そこのカウンターで、真っ赤なドレスを来たムゼッタが歌い、男達がはやしたてる。この場面が非常によかった。
3幕は薄暗い町。建物の外でミミとロドルフォが別れる。
4幕は1幕と同じ家。4人がふざけて、ベットを壊し、カンバスに穴を開け、紙をめちゃくちゃにばらまく。と、ムゼッタに続いて危篤のミミがやってきて、中央に敷かれたマットレスに横たわる。ロドルフォが窓の外を見ている間に息絶える。他の3人が先に気づいて慌てるのがいい。
でもなあ、なんか良さがわからん。プッチーニがいまいちなのかも。ヴェルディより物語はしっかりしているはずなのに、音楽のパンチが足りないからかなあ。