1幕、ホテル。舞台がいい。ホテルのラウンジがメインで、上手がバーカウンター。上空をぐるっと囲むバルコニーで二階があり、そこにも人が動く。下手の背景の硝子越しに廊下。セットは動かず。
アミーナとエルヴィーノの結婚式が準備されている。女主人リーザはエルヴィーノを狙ってたらしい。ロドルフォ伯爵がやってきて、アミーナに美しいとか言う。
夜。同じラウンジ。やってきたロドルフォ伯爵にリーザが色仕掛けして、ハイヒールを脱がされていると、ネグリジェ姿のアミーナがやってくる。ロドルフォ伯爵はコートをかける。
リーザがわざわざエルヴィーノを連れてきて、騒ぎになり、アミーナは卒倒。ま、ベリーニなんで。
ソプラノEglise Gutierrezがいいときいてたが、まあまあ。高音は出ているが、声量および迫力はいまいち。彼女に合わせたからか、前半はちょっとテンポ遅いと思った。チビデブで演技もダメ。天然少女演出で、机にのぼって歌ったり、寝転んで歌ったり、まさにDessayのための演出。Dessayでみたかった。
ライバル役Elena Xanthoudakisの演技がいい。細くて表情豊かで字幕みてなくてもわかる。
2幕。同じホテル。だが結婚式の準備は滅茶苦茶になっている。ロドルフォ伯爵とアミーナが説明するも、エルヴィーノは許さず、指輪をもぎとり、また卒倒。
その上、エルヴィーノはリーザと結婚すると言い出し、リーザがウエディングドレスを着る。アミーナの母が、リーザはロドルフォ伯爵とできてるとばらす。
後半はテンポもよくて集中してみられた。直後のテノールCelso Albeloのアリアがよかった。ソプラノより迫力あった。ライバル女とおかん、伯爵の演技もよく。内容も面白い。
とそこへ、硝子越しに眠りながらアミーナがやってきて、一気にハッピーエンドに向かう。水車小屋の橋の代わりに、細長いテーブルを歩いてた。
エルヴィーノが指輪をはめなおすと、アミーナは正気に返る。大団円。おかんがなにげに伯爵の高そうなコートを奪っていった!
最後は結婚式で、真っ赤なドレスをきたアミーナ、高音はでていたが、声量がおしい。でも拍手喝采うけていた。Ediとか見過ぎたからなあ。