2011.7.27: Bellini "La sonnambula" @London

ベリーニの超絶オペラ「夢遊病の女」、初見。もう初見のオペラは少ないので、あえてあらすじは1幕しか読まず、物語を楽しむ。

1幕、ホテル。舞台がいい。ホテルのラウンジがメインで、上手がバーカウンター。上空をぐるっと囲むバルコニーで二階があり、そこにも人が動く。下手の背景の硝子越しに廊下。セットは動かず。

アミーナエルヴィーノの結婚式が準備されている。女主人リーザエルヴィーノを狙ってたらしい。ロドルフォ伯爵がやってきて、アミーナに美しいとか言う。

夜。同じラウンジ。やってきたロドルフォ伯爵リーザが色仕掛けして、ハイヒールを脱がされていると、ネグリジェ姿のアミーナがやってくる。ロドルフォ伯爵はコートをかける。

リーザがわざわざエルヴィーノを連れてきて、騒ぎになり、アミーナは卒倒。ま、ベリーニなんで。

ソプラノEglise Gutierrezがいいときいてたが、まあまあ。高音は出ているが、声量および迫力はいまいち。彼女に合わせたからか、前半はちょっとテンポ遅いと思った。チビデブで演技もダメ。天然少女演出で、机にのぼって歌ったり、寝転んで歌ったり、まさにDessayのための演出。Dessayでみたかった。

ライバル役Elena Xanthoudakisの演技がいい。細くて表情豊かで字幕みてなくてもわかる。

2幕。同じホテル。だが結婚式の準備は滅茶苦茶になっている。ロドルフォ伯爵アミーナが説明するも、エルヴィーノは許さず、指輪をもぎとり、また卒倒。

その上、エルヴィーノリーザと結婚すると言い出し、リーザがウエディングドレスを着る。アミーナの母が、リーザロドルフォ伯爵とできてるとばらす。

後半はテンポもよくて集中してみられた。直後のテノールCelso Albeloのアリアがよかった。ソプラノより迫力あった。ライバル女とおかん、伯爵の演技もよく。内容も面白い。

とそこへ、硝子越しに眠りながらアミーナがやってきて、一気にハッピーエンドに向かう。水車小屋の橋の代わりに、細長いテーブルを歩いてた。

エルヴィーノが指輪をはめなおすと、アミーナは正気に返る。大団円。おかんがなにげに伯爵の高そうなコートを奪っていった!

最後は結婚式で、真っ赤なドレスをきたアミーナ、高音はでていたが、声量がおしい。でも拍手喝采うけていた。Ediとか見過ぎたからなあ。

STAFF & CAST


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