Peter Konwitschny演出。なので、大がかりなセットにびみょーな原色。
1幕。船だ!白い。下手側の甲板でアイルランドの王女イゾルデと侍女ブランゲーネが会話。船が舞台上をスライドすると、上手の部屋にトリスタン。叔父のマルケ王にイゾルデを嫁がせるところ。最後の歌に感動した〜イゾルデは侍女にトロピカルなジュース(死の薬)を用意させ、トリスタンにも勧めて飲み干す。と、それは死の薬ではなく、愛の薬だった〜
2幕。舞台中央のカラフルなソファーでトリスタンとイゾルデがいちゃいちゃ。背景は赤い森。あれ、なんか感動しない。二人の愛が全く伝わってこなかった。と思ったら、他の日本人のおばちゃんが、トリスタンが歌を間違えてイゾルデもわからなくなっていた、と言っていた。メロートの策略で不倫現場をマルケ王におさえられる。トリスタンは逆ギレしてメロートに剣を抜き、深手を負う。
3幕。窓が一つしかない部屋にトリスタンが倒れている。上手の壁には映像が写しだされる。彼の思い出か? 従僕のクルヴェナルがイゾルデを呼んでくると、トリスタン死亡。3幕はよかったぞ。マルケ王の一行がやってきてなんかいっぱい死ぬ、王は二人を赦そうとしていたのだが。
トリスタンとイゾルデは舞台前方の別世界へ。
王様が非常によかった。Rene Papeだもの。トリスタンやったBen Heppnerは「ローエングリン」でもダメダメだった。イゾルデやったNina Stemmeは最近、各地で大人気らしい。
久々のワーグナーで、ずっと見たかった演目で演出でよかったが。別のキャストでまた見たい。